社会問題 「社会報復」事件か

中国でまたも暴走車事件 車が市民で賑わう市場に突っ込み次々とはね飛ばす

2024/08/19
更新: 2024/08/19

【閲覧注意】本記事には、残虐な映像や画像があります。ご注意ください。

四川省達州市で17日午前8時頃、混雑する街の市場へ猛スピードで突っ込んだ暴走車が市民を次々とはねる「事件」が発生し、多数の死傷者が出た。

事件当時の状況を捉えた動画がSNSで拡散されており、そこには、フロント部位が大破し、停止した暴走車と思われる黒いSUV(スポーツやレジャーに適した車)の姿のほか、多くの市民が血を流して地面に横たわり、街の市場は地獄絵図と化していた。

目撃者によれば、暴走車を運転していたのは地元でビューティーサロンを経営する王という女性だという。目撃者は「被害を受けた市民のうち2人は意識不明、5人は怪我を負い、うち2人は重傷のように見えた」と明かしている。

現地公安当局には「7人負傷、うち2人重傷」と発表しており、死者については言及していない。いっぽうで、「現場で2〜3人は即死」とするネット情報も流れており、実際の死傷者数は当局発表より多い可能性がある。

「また社会報復か」

この「事件」について、現地当局は「交通事故」としており、運転手の王の身柄は公安当局によって取り押さえている。

現地当局は、「ネット上の噂やデマを信じるな、拡散するな」と市民に呼び掛けている。

当局が「交通事故」と主張するこの「事件」について、多くの市民が「絶対社会報復だ」と考えており、中国のSNSでは何とも言えない嘆きが広がっている。

中国ではこの頃、自動車を凶器にして暴走させ、無差別に歩行者などを襲撃する「社会報復」を意図したかのような凶悪事件が後を絶たない。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!