[ミルウォーキー 16日 ロイター] – 米共和党のトランプ前大統領が元ベンチャー投資家のJ・D・バンス上院議員を副大統領候補に選んだことで、シリコンバレーの保守派から「テック仲間」が初めてホワイトハウス入りすることへの期待の声が上がっている。
著名投資家ピーター・ティール氏のベンチャー投資会社ファウンダーズ・ファンドのパートナー、デリアン・アスパロウホフ氏はバンス氏について、「元テックベンチャー投資家がホワイトハウスに入る」とXに投稿した。
ベンチャー投資会社メンロ・ベンチャーズのパートナー、マット・マーフィー氏は、ワシントンとシリコンバレーの間には隔たりがあると指摘し、「バンス氏はテック関連の政策を評価したり検討したりする際に、重要な影響力を持つ人物と直接つながることができる」と語った。
シリコンバレーでは左派が圧倒的に優勢で、共和党の支持者は少数派だ。シリコンバレーの保守派によれば、バンス氏はいくつかの政策で意見が違っても、自分たちの仲間だと考えているという。
バンス氏は大手ハイテク企業の影響力が大きすぎると主張し、グーグルの解散を求めるなど、政府の規制を嫌う保守派とは異なる立場を取っている。
ベンチャー投資家で暗号資産(仮想通貨)にも投資するティム・ドレーパー氏は、イェール大学ロースクール出身のバンス氏が「弁護士よりもベンチャー投資家」であることを期待すると述べた。
「自由と新興企業が米経済の成長を促進する方法をよく理解することは、米国の『金の卵を産むガチョウ』であるシリコンバレーが今後も成功し続けるために重要だ」と語った。
またバンス氏が仮想通貨に投資していることについて、同氏が未来の経済をある程度理解していることの表れとの見方を示した。連邦政府の情報開示によると、バンス氏は2022年の時点で10万ドル以上のビットコインを保有していた。
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