中国 種まきが出来ず、畑に与える水もない

各地で深刻な「干ばつ」 政府は無視 農民は自力救済しかない

2024/06/17
更新: 2024/06/17

最近、中国各地が高温と干ばつに見舞われている。なかでも河南省、山東省、山西省は特に深刻だが、「政府による援助は皆無、農民は自力救済を強いられている」と地元民はいう。

高温が20日まで続くと予想される河南省では、323万ムー(0.0099173 x 3230000≒32032.879ヘクタール)もので種まきが出来ない状態だ。

河南省洛陽市の村民・馬さんはNTD新唐人テレビに対し、「地元では1か月半も雨が降っていない。現在の気温は40度、河の水もなくなった、畑のトウモロコシはほとんど枯れてしまった」と明かした。

枯れたトウモロコシ畑(NTD新唐人テレビより)

河南省商丘市の農民の胡さんは、「地元は深刻な干ばつ被害を受けているが、政府は救済してくれないため、農民たちは自分たちでなんとかするしかないんだ」と話す。

山西陽泉市に住む農民の武さんも、「村の土地が広範囲で乾いている、畑に与える水がないんだ」と嘆く。

山東省徳州市の村民・柳さんは「もう半月も雨が降っていない。気温は現在41度で、農民たちは井戸の水を汲んで畑に撒いている」と話した。

深刻な干ばつに見舞われる中国の大地(NTD新唐人テレビより)

こちらも、半年近くも、雨が降らない日照りが続いた山東省臨沂市、沂蒙地区に住む村民による龍王さまへの「雨ごい」を捉えた動画がSNSで拡散され、話題になった。

水を操る神「龍王」に祈願して降雨を求める干ばつに苦しむ中国の農民(SNS投稿動画よりスクリーンショット)

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李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!