5月31日、アリゾナ州地裁にて、3人のアリゾナ州共和党員がアドリアン・フォンテス州務長官に訴訟を提起した。フォンテス長官は、不正確な有権者登録番号を保持している。その州全体のリストには、数十万人の資格のない有権者が登録されたままになっており削除されていないと議員たちは主張した。
訴状には次のように記されている。
「最も保守的なデータソースに基づいても、アリゾナ州の有権者名簿には、本来削除されるべき有権者が少なくとも50万人登録されている」
「言い換えれば、アリゾナ州務長官の有権者名簿に現在掲載されている50万人の有権者は、故人またはアリゾナ州に居住していない人だ」
訴訟によると、他の「信頼できるデータソース」では、アリゾナ州には「州の有権者名簿に記録されていない」100万から127万人の無資格の有権者が存在するという。
アリゾナ・フリー・エンタープライズ・クラブの会長スコット・ムッシ氏、アリゾナ州共和党のジーナ・スウォボダ委員長、およびマリコパ郡の有権者スティーブン・ゲイナー氏は、フォンテス長官が法に基づく書面要求から90日以内にこの問題を解決しなかったと主張している。
訴状によると、アメリカ有権者登録法(NVRA)の第8条では、選挙詐欺や不正確な集計を防ぐために、各州に対して正確な有権者の名簿維持を義務付けている。
訴状は「アリゾナ州の登録データと統計によると、州内に国民有権者登録法(NVRA)に基づいたリスト維持プログラムがない。そのため、アリゾナ州はこの要件を順守していない」と主張している。
リスト管理プログラムに関する情報を提供するはずのフォンテス長官は、アリゾナ州全体で効率的に統一された有権者管理プログラムは今、『開発中』であると回答した。これは、NVRA によって州に要求されている一般的な管理プログラムがアリゾナ州に存在しないことを意味する。
訴状では、アリゾナ州の15郡の全てで、近年の国全体や州全体の有権者登録率を「大きく上回る」と指摘されている。
さらに、アパッチ郡、ラパズ郡、ナバホ郡、サンタクルーズ郡の4郡では、合法的な成人居住者数よりも多くの有権者が登録されている。
訴状は、アリゾナ州では正確な有権者登録データの管理が行われていないため、資格のない有権者が州の選挙で投票する可能性があると主張。これにより、合法的な票の「希釈化」を招くリスクがあるとしている。
その結果、原告らは、選挙の不正や乱用をなくすために、より多くの時間と資源を費やす必要があると主張した。
訴訟では、有権者名簿を「無資格の有権者で膨れ上がったままにしておくことは、選挙のプロセスに悪影響を及ぼし、選挙詐欺のリスクを高め、選挙に対する国民の信頼を損なう」と主張している。
訴状によると、民主党のフォンテス長官は、アリゾナ州の最高選挙官として、正確な有権者リストを維持する「主要な責任」を負っているはずだ。
フォンテス長官は2022年の中間選挙で、52.4%対47.6%の票差で共和党のマーク・フィンチェム氏を破って選出された。
訴状は、フォンテス長官が有権者リストのメンテナンスを行う「合理的な努力」を怠り、その結果、原告に「回復不可能な損害」をもたらしたと主張している。
原告は、法律違反を認める宣言判決と、フォンテス長官に対し、正確な有権者リストを作成し維持するよう求める「差し止め命令」を求めている。
大紀元のコメント要請に対し、フォンテス長官の副広報ディレクター、J.P.マーティン氏は「進行中の訴訟に関してはコメントしない」と述べた。
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