マンホール蓋は「鉄筋ではなく竹」 ここまで「おから工事」だったとは=中国 重慶

2024/02/01
更新: 2024/02/01

2024年1月、重慶市の下水道のマンホール蓋が「おから工事」であることを示す動画がネットに拡散され、物議を醸している。

動画の中で、コンクリート製のマンホール蓋のなかから露出した素材に、人々は仰天した。なんと鉄筋の代わりに「竹」が使用されていたのだ。

(コンクリート製のマンホール蓋から露出したのは、鉄筋ではなく「竹」だった)

(コンクリート製のマンホール蓋から露出したのは、鉄筋ではなく「竹」だった)

中国で欠陥住宅を無数に生み出してきた手抜き工事は、豆腐のおから(豆腐渣)のように、手で砕けるほど脆いことから「おから工事(豆腐渣工程)」と呼ばれている。

なかには、素手で、いや、指一本でコンクリート壁に穴があくという、信じがたい「おから工事」まである。

住宅の品質や企業の社会的責任よりも、利益追求をはるかに優先する建築業者が絶えないことは、中国では以前から大きな社会問題となっていた。

2008年5月12日の四川大地震(汶川大地震)では、規定数の鉄筋が入っておらず、粗悪なセメント材を使った典型的な「おから工事」の校舎が完全崩壊して、1万9千人ともいわれる小・中学生が犠牲となった。

(中国のおから工事住宅。手で曲げられる鉄筋。SNS投稿動画)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
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