昨年末から続いている中共ウイルス(新型コロナ)感染症、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎など、各種ウイルスによる複合型の感染症は依然として中国全土で猛威を振るっている。
なかでも、特に感染力や免疫逃避能がこれまでの変異ウイルスよりも高い新型コロナの変異株「JN.1」の急速な蔓延により、同じ市民が繰り返し感染し、死亡者が急増している。
各地の病院では大混雑の状況が依然として続いているほか、体力のある若い人でも突然死するケースは多く、火葬場や葬儀施設は予約で満杯だ。
しかし中共当局は依然として、国内での感染症流行の情報を封鎖し、実態を隠蔽し続けているため、深刻な感染流行の実態について報じる国内メディアもない。
中国では、約1か月後の旧正月(2月10日)に向けた帰省ラッシュを控えるなか、事態の深刻さを十分に認識できない民衆による不用意な移動などにより、感染をさらに拡大させるリスクが考えられる。
メディアでは報じられなくても、中国各地の市民は身の回りで増えている葬儀や知り合いからの話などで「あちこちで人が死んでいる」現状は知っている。
また、病院や火葬場での、すさまじい混雑ぶりなどから「これは何かが違う」ことを感づいている市民も少なくない。
NTD新唐人テレビの取材に応じた、北京市民の李さんによると「地元北京の火葬場や葬儀場は、どこも普遍的に大混雑している。24時間体制で火葬を行っても間に合わず、多くの葬儀場は(火葬炉などの)増設を行っている」という。
また李さんは、亡くなった親族を火葬したければ「有力なコネや裏ルートによる特別待遇に頼らなければ、予約待ちリストにすら載せてもらえない」と話した。
昨年12月末、広東省の市民も「現地の火葬場は、常に満員状態だ。遺体を火葬するのにも、ダフ屋からチケット買わなければならない」と、火葬の順番待ちの「整理券」が闇で売買されている実態を明かしている。
IPアドレスが北京と表示される市民が、今月2日にSNSに投稿した動画のなかには「2024年初日に、大混雑する北京児童医院の院内の様子」が映し出されていた。
中共中央や軍に近い北京の情報筋によると、中共党首・習近平は「疫病流行の実態を報じないよう、国内メディアに箝口令を敷いた」という。
遼寧省に住む林さんは、新唐人テレビ(NTD)に「中国の病院では、たとえ新型コロナ感染で死亡したとしても、死亡診断書にはそのように書かれず、別の病名になっている」と明かした。
貴重な情報を提供してくれた林さんは、自身の周辺状況もふくめて次のように語った。
「私が外国のネットと接触できることは、すでに当局にバレている。そのため私は、当局者から、国内の情報を外国に伝えるなと警告されている。しかし真相を知った以上、もう中共の嘘には騙されない。今の私の一番の願いは、この国を離れることだ」
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