[上海 15日 ロイター] – 外国人投資家による中国の人民元建て債保有高が11月まで3カ月連続で増加している。米中の金利差が過去4カ月余りで最低になったことなどが背景にある。
中国人民銀行(中央銀行)上海事務所によると、中国の銀行間市場で取引される債券のうち11月末時点の外国機関投資家の保有高は3兆4900億元(4912億ドル)で、1カ月前の3兆2400億元を上回った。
11月以降はドルの軟化で人民元の下げ圧力が和らいでいる上に、10年国債で比べた米中利回り差が足元で1275ベーシスポイント(bp)と7月末以来で最も小さくなった。米10年債利回りは、米連邦準備理事会(FRB)が利下げについて議論したなどと表明したことを受け、節目の4%を割り込んだ。
中国国家外貨管理局(SAFE)の広報担当者は、外国人投資家が元建て債に資金を積極的に振り向ける動きが高まり続けており、ここ数カ月は元建て債保有が純増しているとの見方を示した。
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