中国経済が冷え込んでいる。太陽光発電業界では、大規模な人員削減の波が押し寄せていると言われている。
一部の関係者は、海外からの注文の減少により、太陽光パネルなどの太陽光発電関連機器の生産が過剰になっており、業界競争が激化し、利益が減少しているため、企業はコストを削減するために大規模なレイオフを余儀なくされたという。
中国メディアの華夏能源網は最近、ネット上で拡散している解雇統計表を引用し、十数社の太陽光発電企業が減産、生産停止、解雇に直面していると指摘した。これらの企業は、河北省、内モンゴル自治区、雲南省、江蘇省、浙江省、陝西省、安徽省、四川省など中国各地にある。
河北省の太陽光発電企業の関係者・魏氏は理由が2つあると分析した。
1つは政治的な理由で、対外貿易の受注が減少していること。
もう1つは(経済)環境が良くないので、他業界の企業も太陽エネルギー市場に参入し、競争が激化していること。
魏氏はまた、「業界全般は上昇しているものの、利益などは減少傾向にある。解雇は避けられない。来年は今年よりも深刻になるだろう」と付け加えた。
報道によると、中国本土の太陽光発電産業は現在、価格競争を展開し、在庫削減、生産能力の整理を行う調整期に突入した。多くの中小規模の太陽光発電企業はすでに注文がなく、生産停止や長期休暇に追い込まれ、従業員は低い基本給しかもらえない。
魏氏は、中国の太陽光発電業界が直面している苦境について、中共の経済政策の弊害が顕在化しつつある兆候だと分析した。
「いわゆる中国経済を牽引する3つのエンジン。第1は対外貿易で、すでにダメになった。第2は投資で、外国資本は中国から撤退したり、投資をやめたり、2つ目のエンジンも止まった。第3は内需(消費)だが、国民は負債を抱え、どうやって消費を増やすことができるのか? だから、来年は今年よりもさらに悪化するだろう」
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