[台北 20日 ロイター] – 来年1月の台湾総統選の有力候補である与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳副総統は20日、副総統候補に駐米代表を務めた蕭美琴氏(52)を選んだ。
蕭氏は2020年から台湾の事実上の駐米大使を務め、ワシントンに豊富な人脈を持つ著名な外交官。頼氏の副総統候補に起用されると広く予想されていた。
中国政府は蕭氏を分離独立派と非難している。
蕭氏は台北の選挙本部で記者団に対し、横にいる頼氏と自由と民主主義といった価値観を共有していると表明。「共に台湾のために責任を負いたい」と語った。
台湾外交部(外務省)は蕭氏の辞任を受け入れたことを明らかにした。
蕭氏は日本生まれ。父は台湾人、母は米国人。民進党の陳水扁総統(当時)の事務所で働いた後、民進党の議員を務めた。
中国外務省は、外交問題ではないとして、蕭氏に関する質問への回答を拒否した。
中国で台湾政策を担う国務院(政府)台湾事務弁公室はこのほど、頼氏と蕭氏の独立派連携が台湾海峡の状況にとって何を意味するか台湾の人々にとって「非常に明確」だと指摘したが、詳しい説明はなかった。
このコメントについて質問された頼氏は「軽率な発言」と一蹴。「中国が選挙に介入していることを証明するには十分だ」と述べた。
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