このごろ「青島ビール工場で男性従業員が原料に放尿しているとみられる動画」がSNSで拡散され、大騒ぎになっている。この騒動を受け、中国で120年の歴史を誇るブランド「青島ビール」の名声は地に落ち、株価は急落した。
この件について「青島ビール」側は20日、「(この件は)警察に通報済みであり、現在は捜査中。放尿された原料の麦芽は完全に密封した」と発表した。
また「放尿した作業員と撮影者の2人は警察に拘束された」と中国メディアが報じている。ただし「当該の原料を全て廃棄し、施設を完全に洗浄した」とは、今のところ伝えられていない。
大騒ぎを起こした「犯人」はともかく、撮影者まで拘束された事態について、ネット上で議論が巻き起こった。「その人が撮影したからこそ、こうして明るみに出たのではないか」といった怒りと皮肉のコメントが殺到している。
「なぜ撮影者まで捕まえる。撮影者に何の罪があるというのか」
「この動画が明るみに出なかったら、あの原料は今頃ビールになっていたよ」
「いつも問題を解決するのではなく、問題を提起する人(撮影者)を解決するんだね」
青島ビールは中国の代表的なビールで、日本や韓国にもファンが多い。日本の愛飲者からは「これを見てしまっては、もう青島ビールは飲めないよ」「しばらくは買わない」といった声が多く寄せられており、消費者の間で動揺が広がっている。
実際、飲食店や居酒屋などで、すでに大量に仕入れてしまった「青島ビール」を客が注文するかどうか。店は今後、頭を抱えることになるだろう。
韓国では、この件について政府機関まで調査に乗り出している。韓国当局によると「問題の工場で製造されたビールは(韓国に)輸入されていない」と発表している。
(青島ビールの原料貯蔵庫に「従業員が放尿した」と見られる動画が、世界に衝撃を与えた)
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