「空からミサイルが降ってきたか?」 高層ビル外壁落下の恐怖、おから工事ここにも=中国 湖南

2023/07/08
更新: 2023/07/21

6日正午ごろ、湖南省婁底市新化県にある高層ビルで、20数階あたりの外壁が突然落下し、地上の通行人などを直撃する事故が起きた。

中国メディアによると負傷者は4人。現在のところ死亡者はいないという。

落下の瞬間の動画がSNSなどに出回っている。その信じ難い光景に、ネット民は「空からミサイルが降ってきたか?」「まるで爆発現場だ」などと口をそろえて恐怖を語る。

動画のなかでは、外壁落下の数秒前、ビルの前で露店を出していた女性や通行人が、剥がれかけた外壁の音を聞いたのか、ともかく危険を察して、素早くその場から離れようとしたことがわかる。

露店の女性は思わず歩道上へ出たものの、その前後すれすれのところへ、当たれば即死するような外壁の破片が、豪雨のようにたたきつけた。

動画を見る限り、さいわい致命傷には至らなかったらしく、女性は負傷した片足をかばいながら物陰へ隠れたようだ。通りかかったミニバイクの親子連れも、バイクは大破したが、人命は奇跡的に助かったと見られる。

動画から得られる教訓としては、外壁などの落下物の危険を感じた場合、うっかり歩道上に飛び出すと、かえってそこが危険なこともある。

日本で起こり得る巨大地震の場合も同じで、落下するガラスなどを避けるには、頑丈な建物内にひとまず避難したほうが安全であると言えるだろう。この動画でも、もう一人の露店の女性は、路上に飛び出さず、建物内へ逃げている。

外壁落下の瞬間、飛び散った破片や粉塵などに覆われ、クリアだった画面が一瞬にして暗くなった。落下した外壁は、破片となって数10メートル先へまで飛び散った模様だ。

ネット上には、いつもの通りの声が広がっている。「また、おから工事手抜き工事)か?」。

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。