蚊を媒介して感染するウエストナイル熱の報告例が増えているとして、米保健当局は注意を呼びかけている。
16日には、アイオワ州での感染が報告された。同州保健福祉局は声明を発表し「感染した人は深刻な症状を引き起こすことがある」と注意を促した。
ウエストナイル熱はウエストナイルウイルスを持つ蚊に刺されることで感染する。感染者の約20%が発熱、頭痛などの風邪のような症状を発症し、約1%が髄膜炎、脳炎などの重篤な症状を示す。
米国疾病管理予防センター(CDC)によれば、米国では今年に入って13件の症例が報告されているという。昨年には1126人が感染し、90人が亡くなった。
日本では現在のところ国内における感染報告はないが、2005年に米国から帰国した男性の感染が確認されている。
CDCは、虫除けスプレーや長袖・長ズボンを着用し、蚊に刺されるのを防ぐよう呼びかけている。
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