日本はこれからが暑さの本番であるが、中国各地では、すでに「危険な暑さ」に見舞われているようだ。
広東省では13日、市民が市場で「活きエビ」を買い、家に持ち帰ったところ、すでに自然調理されていた(?)という珍現象まで起きている。
この日(13日)の広東省広州市の最高気温は31度だったが、湿度が高いだけ蒸し暑く、体感温度も高い。
ある市民は昼ごろに市場で活きたエビを購入し、ビニール袋に入れて家に向かった。途中、袋が少し熱いかなと感じたが、とくに気にはならなかったという。
しかし、家に着いて袋を開けてみたらビックリ仰天。なんと、もとは灰色だった活きエビが色鮮やかな「赤」に変わっていた。まるで、鍋で茹でられたようなエビになっていたのだ。
この「自然調理」されたエビを恐る恐る試食してみると、さいわい腐敗はしてなかったようで、ぷりぷりしていて味は悪くなかったという。写真を何枚か撮ってSNSに投稿したところ、多くのネットユーザーを驚かせた。
このほか、ネット上には最近の「異常な暑さ」にあきれ、ぼやく市民の声があふれている。
「広東の今年の夏は本当に暑い。サウナのようだ。朝から汗だくだよ」
「信じられない。アイスミルクティーを買ったのに、家に帰ったらホットミルクティーになっていた」
「僕の同僚は、市場で買った可愛い熱帯魚(もちろん活きている)を車のトランクに入れて持ち帰ったが、家についたら全部死んでいた。魚のスープになっていたそうだよ」
などなど、自身や周囲が受けた「猛暑被害」に関するコメントは尽きない。他人事だから笑っていられるが、ご本人にすれば、たまったものではないだろう。
この高温のため、エビだけでなく、他の生鮮食品も腐敗しやすくなるとして、専門家は警鐘を鳴らしている。広東省は昨年の夏も、外を歩くと本当に「やけどしそうなほどの猛暑」に見舞われていた。
中国の「天気サイト」の12日付の報道によると、11日、広西省や甘粛省などでは、すでに最高気温が40度ちかい地域もあった。これから各地では、さらに熱くなる日が続くという。
広東省をふくめ、急激な気温上昇に見舞われた中国南部の都市では、企業や市民に電力使用を抑制するよう呼びかけている。
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