[台北 30日 ロイター] – 台湾の蔡明彦国家安全局長は30日、蔡英文総統が米国でマッカーシー米下院議長と会談する予定について、昨年8月に当時のペロシ下院議長が訪台した時ほど中国から大きな反発を招くとは見込んでおらず、これまでのところ中国軍の異常な動きもないと述べた。
蔡総統は29日、中米訪問の経由地である米ニューヨークに到着した。帰路にはロサンゼルスに立ち寄り、マッカーシー議長と会談する予定。中国は会談を行えば報復すると表明している。
蔡局長は「中国共産党の行動は、ペロシ氏の昨年8月の訪問時ほど大規模なものにはならないと考えている」と述べた。
会談は米国で行われるため、下院議長の訪台に比べて政治的な複雑性は高くないと説明した。
中国が再び台湾周辺で演習を行うなど「あらゆる可能性がある」ものの、「今のところ異常は全くない」とした。
蔡総統の外遊中に中国に複数の外国政府高官や首脳が訪れるため、軍事活動で台湾に強く抗議するにはタイミングが適していないとの見方も示した。
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