[シンガポール 2日 ロイター] – 中国によるロシア産原油の海上輸入が3月に過去最高に達する可能性があることが船舶データから分かった。国内燃料需要が回復する中、精製業者が割安なロシア産の購入を増やした。
ただ、ロシアの輸出削減計画の影響で今後数カ月は購入が制限されそうだ。
中国やインドの旺盛な需要は主要7カ国(G7)の価格上限導入でロシア産が割安となったことが背景にあるが、ロシア政府の収入源にもなっている。
タンカーの動向などを分析する調査会社ボルテクサとケプラーによると、3月には約4300万バレルのロシア産原油が中国に到着する見通し。このうち少なくとも2000万バレルはESPOブレンドで、1100万バレルはウラル原油。
船舶データによると、中国によるロシア産原油海上輸入は2020年6月の4248万バレルがこれまでの過去最高。
こうした中、堅調な需要がロシア産の価格を押し上げ、割引幅が縮小する可能性が高いと中国のトレーダーは指摘する。
また、ロシアが価格を押し上げるため輸出量を削減するとの観測もあり、バルト海の港からの輸出価格は上昇している。
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