抗議活動が各地で多発、武漢で1万人超 北京でも深夜まで続く

2022/11/28
更新: 2022/11/30

中国各地で厳格なゼロコロナ対策への抗議活動が行われるなか、27日には多数の武漢市民がデモを行い、封鎖解除を求めた。怒りを露わにした人々が鉄の防護フェンスを倒し、封鎖を突破する動画がSNS上に投稿されている。

武漢市礄口区漢正街でアパレル店を経営する男性は27日夜、大紀元に対して参加者は1万人を超えていると話した。前日の夜には、同地区で商品を運ぶ車が当局に没収される事件が発生し、怒り心頭の店舗オーナーらがデモ行進を開始した。

北京市内の抗議活動の様子。マンション火災の犠牲者を弔うためキャンドルなどが置かれている (Photo by Kevin Frayer/Getty Images)

武漢市はこれまで4度の都市封鎖を実施した。度々の封鎖が経営に大打撃を与え、店舗オーナーの不満が高まっていた。経営者の男性は、沿道の住民らが続々とデモ隊に参加し、あっという間に1万人を超えたと話した。

地元住民によると、武漢洪山区、江夏区、南湖区でも多くの住民が抗議活動に参加した。

他の都市に拡大

北京市の抗議活動は現地時間午前0時以降も続いた。白紙を手にする市民は「PCR検査は要らない、自由がほしい」と叫んだ。

成都市では人々が「終身制反対」のスローガンを叫び、共産党批判を展開した。

広州市では市民らが「野次馬は要らない、(デモに)参加しよう」「封鎖は要らない、自由がほしい」などを叫びながら行進した。

雲南省大理市の抗議活動では、ギターを弾きながらデモ行進する市民の姿も見られた。

李沐恩
李沐恩