英トラス首相が辞意表明、大型減税策撤回などで混乱 就任1か月余り

2022/10/20
更新: 2022/10/20

英国トラス首相は20日、ロンドンの首相官邸前で「保守党から選出された任務を果たすことができない」と表明し、与党・保守党の党首を辞任する考えを表明した。来週にも党首選を行い、次期党首が決まり次第首相をも辞任する。

トラス氏は保守党の党首選で公約に掲げた大型減税を打ち出したものの、財政悪化への懸念から英ポンドや国債が急落するなど金融市場が混乱し、撤回を余儀なくされた。

ジョンソン前首相の後任として9月6日に就任してからわずか1か月半で辞任すれば、在任期間は歴代最短となる。

トラス氏の辞任表明に対し、野党側は総選挙を求めている。

エポックタイムズ記者。『時事ノイズカット』の解説員。