安倍元首相の県民葬におよそ2000人参列 公共機関で半旗、一般献花も

2022/10/16
更新: 2023/06/26

安倍晋三元首相の県民葬が15日、山口県下関市の山口県国際総合センター「海峡メッセ下関」で執り行われた。国会議員などおよそ2000人が参列した。喪主の昭恵夫人はあいさつの中で安倍氏の生涯を振り返り、人々の弔意に感謝の言葉を述べた。

葬儀委員長は山口県の村岡嗣政知事が務め、県庁などの公共機関や会場では半旗が掲げられた。県内に7箇所設置された一般献花台には、多くの人々が訪れた。

午後2時頃、安倍元首相の遺骨が会場に到着した。参列者は黙祷を捧げ、生前の映像で故人を偲んだ。

昭恵夫人は遺族代表としてあいさつし、「豊かな67年の人生であった」と述べた。そして「主人を支えて下さったのは、本当に地元にいる皆様方でした」と感謝の意を示した。

そして、9月末に武道館で行われた国葬儀を経て「だんだんと私も実感が湧いて」来たと心情を吐露した。

村岡知事は弔辞の中で、安倍元首相は吉田松陰のように多くの種をまいたとし、「悲しみを力に変えてそれぞれの花をしっかりと開かせていく」ことが大切だと訴えた。

県民葬には細田衆議院議長や松野官房長官に加え、多くの現職・元職の国会議員が参加した。

高市早苗経済安保担当相は県民葬について「大切な人を次々に見送ることになった今年の辛さに折れそうですが、それでも、しっかり立って働かなくては恩人達に申し訳ない」と綴った。

参議院議員の山谷えり子氏は「未だ北朝鮮に残る拉致被害者、ご家族を思うと申し訳ない気持ちでいっぱいです」「拉致問題解決に向けて全力を尽くすと改めて安倍先生にお誓いしました」とTwitterに投稿した。

長尾敬前衆議院議員は「本当にお別れなんだとあらためて安倍元総理の偉大さを感じました」「日本を取り戻さなければなりません!」と記した。

安倍元首相にオンラインで献花する「デジタル献花」も県民葬に合わせて、15日限定で受付を行った。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。