中国、長江流域で猛暑続く 全国の高温警報は最高から引き下げ

2022/08/25
更新: 2022/08/25

[上海 24日 ロイター] – 中国では一部地域で暑さが和らいだものの、長江流域では猛暑により作物や家畜に影響が出ており当局が対応に追われている。

激しい熱波が続く南西部・重慶市はとりわけ影響が大きく、ある住民はロイターに対し、市内江津区での4日間にわたる山火事により断水と停電が発生したと述べた。

国営メディアによると、市当局は熱波で厳しい状況に見舞われている5000超の大規模養豚場の家畜を保護するために緊急対策を策定した。

気候変動が中国の農業に与える影響を研究する香港城市大学のLin Zhong教授は、作物被害や水不足の影響が「他の食品関連部門に波及し、最も深刻なケースでは大幅な価格上昇や食糧危機につながる」可能性があると指摘する。

こうした中、国家気象センターは24日、12日間にわたって最高レベルの「赤」としていた全国の高温警報を「オレンジ」に引き下げた。ただ、重慶市や四川省など長江流域では40度を超える猛暑が依然として予想されている。