有害コンテンツを排し、健全なインターネット空間の提供を掲げる動画プラットフォーム「乾浄世界(Gangjing World)」が8日、公開された。大手メディアの報道番組やセルフメディアの動画に加え、健康や美容、グルメ、旅行、エンタメなど幅広い内容のコンテンツをカバーする。提供はサイトと同名の米ニューヨーク州拠点企業。同社によれば、言論の自由を重視しており、有害コンテンツ以外はブロックされることはないという。
乾浄世界は「清らかな世界」を意味する。同社CEOのジェームズ・チュウ(James Chiu)氏は大紀元の取材に対し「新プラットフォームは安全で清潔なサイバー空間であり、大人だけではなく子供たちにも安心して利用することができる」と語った。新たな動画プラットフォームを通してポジティブな情報を伝え、人々の生活の質を高めていきたいと意気込みを示した。
商業主義に傾倒し、利用者の依存度を高めるよう設計された既存のソーシャルメディアの代わりとして、乾浄世界は開発された。「玉石混交のインターネット環境に変革を与え、コンテンツと技術の両面においてクリーンな空間を作っていきたい」とチュウ氏は語った。
プラットフォームはすべてのコンテンツクリエイターに門戸を開き、斬新で効率的な動画配信を可能とする。暴力、ポルノ、犯罪、薬物関連などの有害コンテンツでない限り、クリエイターは自身のチャンネルで自由に動画をアップロードすることができ、検閲を受けることはない。
「クリーンで有用なものであれば、自由にコンテンツをも投稿することができる」とチュウ氏は強調した。
提供会社Ganjing Worldは7月4日、本社をカリフォルニア州からニューヨーク州ミドルタウンに移転した。
開業式典にはミドルタウン市長のジョセフ・M・デステファノ氏も臨席し、乾浄世界の公開は「私たちの都市、そして地域にとっての勝利である」と宣言した。デステファノ氏は大紀元の取材に対し「率直に述べると、私たちは相互に分かり合っている。これほどコミュニティに参加してほしいと思える人々はほかにいない」とその到来を歓迎した。
ミドルタウン市の弁護士アレックス・スミス氏も乾浄世界の到来を歓迎した。インターネット上で有害なコンテンツや攻撃的な言論が蔓延るなか、同社の取り組みは「人々に正しい方向性を指し示すことができる。よいスタートだ」と語った。
英文大紀元の編集長Jasper Fakkert氏は式典に出席し「動画プラットフォームのリリースを祝福するとともに、事業提携を模索していきたい」と述べた。
乾浄世界は現在、英語と中国語でサービスを提供しているが、多言語版のリリースも計画している。AndroidとiOS用のアプリも開発中だ。
(翻訳編集・静媛)
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