英紙フィナンシャル・タイムズによると、英米両政府の高官は3月初めに台湾問題を巡り、中国との戦争の可能性を低減するための協力強化についてハイレベル協議を行い、紛争時の緊急対応策を初めて模索した。

米国家安全保障会議（NSC）のカート・キャンベル・インド太平洋調整官とローラ・ローゼンバーガー中国担当上級部長が英政府代表と会談した。

台湾を中国の一部と見なし強硬姿勢を強める中国政府について、米国は英国などの欧州同盟国との協力を強め、認識を高めたいと考えているという。

英米両国間の協議は、台湾問題を巡り米国が日本や豪州と行ってきたハイレベル協議を補完するためにある。協議では、両政府高官は台湾を巡って米国と中国との間で戦争が起きた場合、英国がどのような役割を果たすかについて意見交換した。