岸防衛相、豪国防相と電話会談 トンガ支援で「両国の強固な関係を国際社会に示した」

2022/02/18
更新: 2022/02/18

岸信夫防衛相は17日午後、オーストラリアダットン国防相と電話会談を行い、トンガ援助活動の際に豪州から得た支援に対する感謝の意を示した。円滑化協定の締結を経て日豪で防衛協力を深めるとともに、太平洋の島嶼国との協力関係を強化することで一致した。ウクライナ情勢については看過することができない重大な事項であるとの認識を共有した。

会談は17日の16時から約30分間にわたって行われた。岸防衛相は、海底火山の噴火による被害を受けた島国・トンガへの国際緊急援助活動の実施に際して、自衛隊の輸送機の受け入れなどの支援を豪州が提供したことに感謝の意を示した。

岸防衛相はまた、昨年9月に防衛省が主催した多国間防衛相会合に豪州の代表が参加したことなどに感謝を伝えた。太平洋島嶼国などの地域的パートナーとの協力を一層強化し、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に取り組むことで両大臣は一致した。

両大臣はまた、1月6日の日豪首脳会談で日豪円滑化協定(RAA)が署名されたことを歓迎した。共同訓練や災害救助などの大規模で複雑な協力活動を実施することにより、これまで培ってきた二国間の安全保障・防衛協力を新たな段階に引き上げることで一致した。

ウクライナ情勢は国際社会に影響を及ぼすグローバルな問題であり、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向けて連携する日豪両国にとって看過することができない重大な事項であるとの認識を共有した。

岸防衛相は会談後、日本とオーストラリアによる迅速なトンガ支援を通して「両国の強固な関係を国際社会に示し、日豪円滑化協定RAAも署名に至り、新しい段階の防衛協力となったことを大変嬉しく思います」とのコメントを公式ツイッターアカウントで発表した。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。