バイデン氏、米最高裁判事に初の黒人女性を指名

2022/01/28
更新: 2022/01/28

バイデン米大統領は27日、今夏退任するスティーブン・ブライヤー連邦裁判事の後任に史上初の黒人女性を任命するとホワイトハウスで発表した。特定の人物の名前は挙げていないが、2月末までに指名候補を発表するとしている。

バイデン氏は「並外れた資質や性格、経験、誠実さを備えた人材を指名する。それは米最高裁判事として初の黒人女性になるだろう」と述べた。黒人女性という歴史的な候補を指名するまでに「あまりにも時間がかかりすぎた」との見解も示した。

連邦最高裁の判事は、大統領が指名した後、上院の過半数の承認によって正式に任命される。バイデン氏は、最高裁判事の任命を「大統領が持つ最も重大な憲法上の責任の1つ」だとしており、副大統領や両党の上院議員憲、法学者などに助言を求めてくとした。

一部の報道では、ハリス氏が最高裁判事に指名される可能性も指摘されてきたが、ホワイトハウスのサキ報道官は26日の記者会見で「バイデン大統領は2024年の大統領選にハリス氏を指名して再選出馬する意向だ」と報道を否定した。

30年近くにわたり米最高裁判事を務めたリベラル派ブライヤー氏は27日、今期で引退することを正式に表明。ホワイトハウスの会見では、米国は「人権民主主義を基盤としている」と強調し、米国の将来に楽観的な見方を示した。米国には多様な人種や宗教、視点があるが「法の下で解決しようと決めている」と語った。

米国をはじめ国際関係担当。