中国は「社会全体」で技術窃盗 米の被害は最大で年間6000億ドル=元CIA職員

2021/11/01
更新: 2021/11/01

元CIA職員デビッド・ザウアー氏は29日、中国は軍事大国になるために社会全体で窃盗行為を働いていると警鐘を鳴らした。中国は米国の技術やイノベーションを利用して台頭し、米国を超える軍事力を構築しようとしていると強調した。

ザウアー氏は、大紀元の姉妹メディア新唐人(NTD)のインタビューで「米国国家安全保障当局は、中国が米国の知的財産、研究開発、情報、技術を年間3000億ドルから6000億ドル盗んでいると推定する」と指摘。日本や欧州連合(EU)、韓国も標的にされていると懸念を示した。同氏は、東・南アジアの海外司令部で支局長を務めた。

中国は情報を盗み「自国の経済や国有企業、そして軍事に統合している」と述べ、中国の軍事システムの中には、米国の複写のようなものが存在すると語った。また、中国共産党政権は、学生や学者、ビジネスマンなどを利用して、「最先端技術へ触手を伸ばしている」と権威主義体制を敷く政権を非難した。

FBIのクリストファー・レイ長官は2020年、米連邦捜査局(FBI)は2000件以上の中国関連の諜報活動を調査しており、新たな調査を「10時間ごとに」開始していると証言した。中国政府によるスパイ活動と盗用行為が、米国にとって「最大で長期的な脅威」になっていると述べた。

米国家防諜安全保障センター(NCSC)は22日、中国政府が人工知能(AI)、量子コンピュータ、半導体、自律移動ロボット、バイオエコノミーの関連技術などの分野で主導権を握ろうとしていると警告する報告書を発表。同報告書は「中国は戦略的な目標を達成するために、米国やその他の国から合法的や違法的な様々な方法を採用して技術やノウハウを獲得している」と指摘した。

米国をはじめ国際関係担当。