米軍、台湾軍を訓練 1年前から極秘で実施=報道

2021/10/08
更新: 2021/10/08

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は7日、米当局者の話として、米軍特殊部隊などが台湾に派遣され、秘密裏に台湾国軍訓練を実施していると伝えた。中国の武力侵攻に対する懸念が高まるなか、台湾の防衛力を強化する取り組みの一環だという。

同報道によると、当局者は米特殊部隊と支援部隊の20人余りが、台湾陸軍の小部隊を訓練しており、また、米海兵隊部隊は小型ボートを使って、台湾海軍の訓練に当たっていると述べた。訓練はすでに1年以上続いている。米軍はローテーションで関係者を台湾に派遣している。

過去1週間、中国軍機約150機が台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入した。台湾海峡を巡って緊張感がさらに高まっている。

米国防総省は、同報道を肯定も否定もしていない。国防総省の報道官は、米国の台湾への支援は一貫しており、「台湾海峡を含むインド太平洋の平和、安全、安定」を確保するためのものであると述べた。

記事は、米軍のプレゼンスは小さいが、中国の侵略を防ぐことができるという台湾の自信を高めるためのものであると報じた。

米インド太平洋軍のデービッドソン司令官は今年3月9日、米上院軍事委員会の公聴会に出席し、「中国当局は6年以内に台湾を侵攻する可能性がある」と発言した。

台湾の邱国正国防相は6日、中国軍は2025年にも全面的な台湾侵攻を仕掛ける能力を有しうると記者団に述べた。

(翻訳編集・張哲)