米通関、中国製偽ワクチン接種カード8000点以上を押収

2021/09/17
更新: 2021/09/17

米国税関・国境警備局(CBP)は、シカゴ、メンフィス、アンカレッジ、ピッツバーグ、シンシナティなど各地の空港で、中国からの貨物から新型コロナウイルスのワクチン接種済みを証明するカードの偽造品8000点以上を押収したと発表した。ワクチン接種の開始後、税関で偽造カードの摘発が急増している。

カードに米疾病予防管理センター(CDC)のロゴが印刷されているが、スペルミスがあったため、税関職員が偽造品と見抜いたという。

CBPは先月18日にも、アラスカ州アンカレッジ港に到着した中国からの貨物から、同様の偽証明カード3000点以上を押収していた。

オハイオ州シンシナティ港のCBPも先月16日以降、同様の偽造品を5回にわたり押収した。押収品の中には、1683枚の偽造「ワクチン接種済み」証明カードや2034枚の偽造ファイザー製ワクチンステッカーなどが含まれていた。

これら偽造品の出荷元はいずれも中国で、受取人は個人宅やアパート内にある非医療機関となっていた。

米国では、このワクチン接種を証明するカードは、CDCが医療従事者を通じて、ワクチンを接種した人に渡している。カードは、コンサートの参加やスポーツ観戦などで提示を求められる場合がある。

(翻訳編集・李凌)