中山泰秀防衛副大臣は9日、米サイバー軍のポール・ナカソネ司令官と米国で会談し、サイバースペースにおける戦略的安全保障上の課題と日米間の協力関係について話し合った。
両氏はサイバー空間における脅威増大を背景に、防衛協力を推進し、同盟関係を一層強化することで一致した。ナカソネ司令官は、日本との戦略的パートナーシップは「インド太平洋領域およびサイバー空間における平和と安定を確保する上で重要だ」と述べた。
日米同盟はかつてないほど盤石であり、自由で開かれたインド太平洋の平和と安全の礎となっている。
中山氏は、社会全体にデジタルトランスフォーメーションが進展するなかで、サイバーセキュリティは、国家と軍隊にとってより重要な課題だと述べた。また、ナカソネ司令官との会談は、共通の課題を克服する上で日米同盟が果たすべき重要な役割を再確認でき、「サイバーセキュリティに関する協力関係を強化するための具体的な方法を探る」機会を得たと、日米関係のさらなる発展に意欲を見せた。
サイバー空間が主要な戦場と化している。日本の防衛省・自衛隊は、自衛隊指揮通信システム隊の隷下に共同の部隊としてサイバー防衛隊を新編した。さらに、サイバー攻撃への対処を強化するため、内閣官房に設置された内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)等関係省庁との連携を行っている。
(翻訳編集・蓮夏)
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