金正恩氏、閉鎖の核実験施設に米政府と記者の視察招く=韓国政府

2018/04/30
更新: 2018/04/30

韓国政府によると、金正恩・朝鮮労働党委員長は29日、5月に閉鎖する核実験施設に、視察目的で米国専門家と記者たちを招待するという。同政府報道官は金正恩氏の発言を引用して発表した。

それによると「米国はまだ北朝鮮を敵対視しているが、会談が始まれば、南朝鮮(韓国)や米国に対して、核兵器を使用しないと理解するだろう」と金正恩氏は述べたという。

トランプ大統領は公式ツイッターで4月28日、文在寅大統領との電話会談は「長く話した、良いものだった」とした。また、トランプ氏は安倍首相とも米朝会談の計画について電話会談で話し合ったとツイッターで明かした。

トランプ大統領は同日、ミシガン州での講演で「3〜4週間後に(北朝鮮と)会合を開くと思う。重要な会議であり、朝鮮半島の非核化に影響を与えるだろう」と語った。

トランプ政権内には、朝鮮半島での対立が数十年ぶりに収束に近づいているとの見方が広がっている。北朝鮮を4月初めに訪問し、金正恩氏と会談したポンペオ国務長官は4月29日、ABCニュースのインタビューで、同氏との対談では核放棄に向けて「不可逆的な」措置をとることに合意しなければならないと伝えたことを明かした。また、会談は「建設的」だったという。

マティス米国防長官は23日、金正恩氏がトランプ氏との対話を受け入れる姿勢を示したことについて「一定の進展だ、警戒しつつ楽観する」と述べ、注視する意向を示した。

米朝首脳会談の開催地については、トランプ大統領は最大3つの候補地を検討していると述べている。

(編集・佐渡道世)