オピニオン 日本からの視点

コラム:なぜ中国人の道徳レベルは低いのか

2017/05/03
更新: 2017/05/03

この文章は5年前、日本に15年以上滞在する知日家の中国人男性が大紀元に寄せたものです。中国での窃盗など犯罪や、日本に伝わった伝統観念にもとづく教育などを通じて、「なぜ中国人の道徳レベルは低いのか」を説明しています。

2、3、4ページ

目撃し、人を助け、巻き込まれていく中国の犯罪

5ページ

伝統の日本文化と中国文化

6ページ

「日中文化の違い」とは違う

78ページ

人を人ではなくさせていく中国「党文化」

9ページ

在日中国人犯罪問題を徹底的に解決する方法

 

最近『いつまでも中国人に騙される日本人』という本を読んだ。本は元通訳捜査官の坂東忠信氏が書いたもので、彼は7年間に通訳した1400以上の中国人犯罪の案件を整理し、この本を出版したという。本には窃盗、売春、密航、偽装結婚、偽装残留孤児などに関わった中国人犯罪者の様子が、目の前に浮かんでいるかのように面白く、生々しく書かれている。しかも、坂東氏は中国人による犯罪が発生する原因についても徹底的に分析した。

道徳レベルの低さでもたらされる中国人犯罪

坂東氏が書いているものは、すべて真実だと私は思う。そして、坂東氏は、書き出した内容は彼自身が把握している案件の「氷山の一角」に過ぎないと書いているが、この話も私は信じている。私は中国出身者として、坂東氏が道徳という高いレベルで中国人犯罪の原因について分析し、中国人の道徳レベルが低いことが犯罪の原因だと指摘してくれたことに、感謝したい。

 私が日本に来てから15年経った。全体的に言えば、中国人は日本人より確かに道徳レベルが低く、しかも、一部の中国人の行為はすでに人間の行為とは言えないほど低いということに気が付いた。例えば、坂東氏の本に書かれている自殺演出、発狂演技、取り調べ中の脱糞。さらには、コンテナに潜入した密航者夫婦の妻がコンテナから飛び降りる際に両足を骨折し、入院して数百万円の医療費を使ったという案件。逃げた夫が妻の見舞いに病院を訪れ、病院から出た後に交通事故で亡くなったが、それでも妻は密航を認めないという。彼らの行為は、すでに人間の行為とは言い難い。

 実は、中国ではこのような犯罪事例があまりにも多すぎて、私が自ら遭遇した例も少なくない。ここで、いくつか例かを挙げる。

2004年、中国の警察は安徽省で自転車窃盗グループを逮捕(China Photos/Getty Images)

悪びれない窃盗グループ 警官もグル

列車(電車)の中には窃盗グループがたくさんいる。窃盗といえども実は強盗であり、公に強奪する。

1989年、私が母と兄と一緒に、正月を前に帰省するため、列車に乗っていたときのこと。朝5時ごろ、スリが、寝ている兄のポケットに手を入れて金を盗もうとしていた。私はそれを止めた。すると、スリは「一緒なの?」と平気な顔で聞いてきた。私が「そうだ!」と答えると、彼はニコニコと笑いながら、身をひるがえして対面に坐っている旅客の上着ポケットから財布を出し、金だけを取り出すと、また財布をポケットに戻した。客は寝ていたため気がつかないようだった。スリは、まるで乗務員が乗客の切符をチェックするかのように、車両内の旅客のものを順番に「盗んで」から、次の車両に入った。

中国の列車には警察官がいるが、往々にしてこのような時、警察官の姿はない。いたとしても何の役にも立っていない。一部の警察官は泥棒とグルになっている。復讐されることを恐れて、警察官も見て見ぬふりしている。ちょっとした良心がある警察官なら眠り込む乗客を大きな声で「起きなさい!起きなさい!」と起こすしかない。

 泥棒は集団で行動する。中国では泥棒を見ても、復讐を恐れて、捕まえようとしたりしない。みずから災難を招く場合もある。私は自ら経験した。

 ある日、私は妻と2人で賑やかな市場を歩いていた。すると、後ろから突然「泥棒!」という女性の叫び声が聞こえてきた。ちょうどその時、1人の若者が私のそばを走り過ぎた。60歳ぐらいのお婆さんが後ろから走ってきた。私は同情心から、何も考えずに泥棒を捕まえると、泥棒は「警察を呼ばないでください!」と哀願した。その時、私は「しまった、こいつはグループがいるかも知れない」と思い、お金だけ返させて、警察に通報しなかった。

泥棒を捕えて復讐に遭う

北京郊外で訓練中の中国警察官。参考写真(GettyImages)

その後、私は彼らに「マーク」されたらしく、おかしなことが次々と起こった。私の家は6階建ての6階の一番奥なので、夏になると靴棚を室外の廊下に置く。ある日、家に帰って昼食を済ませ、出勤しようとしたら靴が消えていた。別の靴を履こうと捜してみたら、それも見えなくなっていた。30分の間に、自宅の前まで来て物を盗んでいくのは、尾行しないと難しいだろう。

その後、買ったばかりの自転車1台が盗まれた。また、家をリフォームしようと用意したセメント10袋、6階の廊下に置いたものが盗まれてしまった。その後、暫くして私は日本に来たが、もし、そのまま中国に住んでいたら、どんなことが起きていたのか想像もできない。今振り返って見ると、とても恐ろしいと感じる。

親戚?取引?フカシギな泥棒騒動

こんなことも見たことがある。中国の東北では、普通の家庭は空調を使わず、夏の一番暑い時期には、窓を開けて寝る。ドアまで開けて寝る人もいる。

ある日、深夜12時ごろ、突然殴り合いながら喧嘩する声が聞こえてきた。起きてベランダに行って窓から外を見ると、向かいの3階建ての2階のある家から声が聞こえてきた。よく聞いてみたら、この家はドアを開けて寝ていたが、泥棒が入ったらしい。

泥棒は失敗して捕まってしまい、酷く殴られていた。泥棒は大きな声で、絶えず「助けてください!助けてください!」と言った。家の人は泥棒を殴りながら警察に通報した。おかしいのは、暫く経ってからこの家は窓とドアを全部閉めてしまい、中からは何も聞こえなくなったことだ。しかも、男一人が廊下に立って見張りをしていた。

 私の家は6階で、その夜はちょうど月光が明るかったのではっきり見えた。約10分後、男一人が来て、何も言わずに家に入った。また10分後、2人の警察官がバイクに乗って来た。警察官が見張りをしている男に「あなたが通報しましたか?」と聞くと、男は「ごめんなさい、失敗して泥棒には逃げられてしまいました」と言った。警察官たちは何も言わずに去って行った。それから約10分後、泥棒と、あとから入った男の2人がそろって家から出て、去っていった。

 なかで何が起きたかは誰も知らないが、「泥棒はその家の親戚かも知れない」とか、「中で何か取引をしたかも知れない」とか、次の日から皆が推論していた。

 もちろん、こんなことは毎日起きることではなく、誰にも起きることでもない。でも、なぜ中国ではこんなことが起きるのだろうか? なぜ現在の中国人の道徳レベルはこんなに低くなったのだろうか?

それは中国人の道徳基準が変わったからではないかと考えられる。それでは、どうやって変わったのだろうか?

北京市内の住宅近くで、夜、体操する女性たち。参考写真(WANG ZHAO/AFP/Getty Images)

日本最古 足利学校に見る 日本に影響を与えた伝統文化とは

中国伝統文化は修煉の文化であり、修煉とは簡単に言えば、絶えず自分の心を修め、良い人間、更に良い人間になろうとすることである。良い人間の基準、つまり修煉の目標は何だろうか。数千年来、中国では「三教」を信仰してきた。「三教」とは道教、仏教、儒教のことであり、道教の「真」、仏教の「善」、儒教の「仁、義、礼、智、信」および「中庸」思想、これらが中国人の心を修める基準であり、中国人はこれらを「心法」と言い、昔の中国人の道徳規準である。

日本人の立場から言えば、恐らく「自らを律する基準」と表現するだろう。中華民国時代まで、学校で教えるのは「千字文」、「三字経」、「論語」というものだった。このような基準で自分を律する人は、故意に悪事をすることはない。古代中国は文明の国であり、その文化が周辺国ないし全世界まで広がって行ったのだと思う。日本と韓国はとりわけ中国伝統文化の影響を最も深く受けている。私は日本最古の学校と呼ばれる足利学校に行ってみたことがあるが、あの学校では孔子の「論語」を勉強していた。

栃木県の足利学校跡、学校門(Wikipedia)

1949年、中国共産党(以下中共と略称)が中華人民共和国を建て、西洋からマルクス主義を輸入し、中国伝統文化を封建迷信として批判した。中共は自分の政権を維持するために絶えず政治運動を引き起こしたが、その一部の政治運動は直接中国伝統文化を破壊することになった。最も典型的な運動は三つある。

 第1回目は1957年の「反右派運動」。「反右派運動」は、実は知識分子を迫害する運動だが、昔の知識分子は今と違って科学知識を身に付けているのではなく、中国伝統文化と伝統思想を身に付けており、いわゆる中国伝統文化の継承人とも言われる人たちである。彼らを批判することは、実は、中国伝統文化と伝統思想に反対することに過ぎない。

 第2回目は、1966年の「文化大革命」。「文化大革命」が反対するのは中国伝統思想だけでなく、寺院や道観などの文物も破壊し、和尚や尼僧、居士なども殺してしまった。しかも、宗教は非常に怖いものであり、精神をコントロールする迷信だとレッテルを付けて批判した。そのため、私は来日するまで、ずっと宗教は怖いものだと認識していた。実は、現在中国国内の人はほとんど宗教は怖いものだと認識しているだろう。

 第3回目は、1999年の「法輪功迫害」。中共は「法輪功」を弾圧する為に、たくさんの罪名を付けた。実は、「法輪功」は悠久の歴史を持つ中国伝統修煉方法。その修煉基準は「真、善、忍」である。修煉法なのだが、知らない人から見れば宗教のように見える。中共は一方的に「法輪功」のことを宗教だと言っている。

何故かというと、「文化大革命」を経験した中国人は、宗教と言われると、すぐに恐怖感を覚え、それに近づかなくなる。仮にそれが宗教でなくでも、いったん触れると中共に迫害される恐れがあるため、中国人なら誰でも自動的に遠ざかるのである。

台湾の法輪功学習者たち、2016年、弾圧による死者を弔う式典で(明慧ネット)

共産党が作り出した、破壊の「党文化」

いかなる国、あるいは民族でも、文化がないということはないだろう。実は、中国伝統文化が中共に破壊されて消えていく過程は、新しい文化が形成される過程でもある。その新しい文化をわれわれ中国人は「党文化」と呼んでいる。

 いかなる民族、或いは国家の文化にも正負の両面があるだろう。つまり、良い面があれば悪い面もあるということだ。共産党は中国伝統文化の悪い面だけを継承し、それをマルクス思想と結びつけて「党文化」を作り出した。現在の中国文化の意味の解釈は、「伝統文化」と「党文化」が混雑しており、見分けることが難しくなっている。

 中共は中国伝統文化を批判する以上、「真、善、仁、義、礼、智、信」というものにも反対し、学校でも「千字文」、「三字経」、「論語」というものを学生に教えてくれるわけはないだろう。では、学校では何を教えてくれるのだろうか。私が学校で最初に教えてもらった文字は「毛」、最初に覚えた言葉は「毛主席万歳!」。教科書の内容は「毛主席語録」や共産党のものばかりだった。

四川省に建てられた毛沢東の巨像。2008年撮影(China PhotosGetty Images)

実は、「文化大革命」時期は学校だけでなく、機関、工場、農村、軍隊など、社会全体が「毛主席語録」を勉強していた。社会全体が長年毎日このようにすれば、一つの文化が形成されるだろう。これがつまり「党文化」であり、このような環境で生まれ、教育を受け、成長した人は、中国伝統思想を受け入れることができない。

 では、現在の状況はどうだろうか。私は日本人に中国語を教えようと、中国から小学生の国語の教科書を1年生から6年生のものまで一通り買ってきたが、内容を変えずにそのまま使えるものはほとんどなかった。共産党の内容が何らかの形式で入っているため、そのまま使うと日本人に共産党の思想を教えることになるから、一つも使わなかった。

 日本人はとても優しく、優しい人はいつも善良な心で相手のことを考える。だから、多くの日本人は中国人が日本社会に掛ける「迷惑」を、文化の差異によるものだと言う。実は文化差異と言っても間違ってはないが、ただし、それは中国伝統文化ではなく、「党文化」なのである。この「党文化」が直接、中国人の道徳レベルを低下させたのだ。どうやって低下させたのだろうか。それは、「党文化」の特徴を見れば分かる。

「党文化」の特徴は嘘、悪、暴

中国人は「党文化」の特徴を「嘘、悪、暴」の三文字にまとめられるが、この三文字により派生される具体的な表現はたくさんある。ここでは今日の話題に関係ある部分だけを述べる。

 「嘘」:2003年、中国でSARSが流行っていたが、中国政府衛生部部長は「中国は安全だから、安心して旅行に来てください」と嘘をついたことがある。つい最近、日本は中国人スパイ李春光のことを公表したが、中国外務省のスポークスマンはそれを否定し、李春光は日本での仕事を正常に終えて、帰国したと言っている。また、中共は現在の中国は人権が最も良い時期だと言っているが、よく考えてみると、現在の中国人は猫よりも権利がなく、子供さえ自由に生むことができず、それも政府の許可なしに生めば違法となってしまう。これらは日本人も知っていることだが、日本人に知られていないことはもっと多い。

 中共が中国人に教えている理論は全て嘘である。まずは、マルクス主義哲学の物質と精神に対する認識は間違っているが、中共はそれを「どこにおいても正しい真理である」と言っている。さらに、唯物主義と唯心主義の理論も間違っている。中国人はこれらの理論を知っているが、外国人はこのような概念すら知らない。

中共は唯心主義思想をひたすら批判しているが、実は世の中には唯心主義という理論が全く存在せず、これは中共が作り出したものである。また、中共は、共産主義は人類社会における最高の社会で、人間世界の天国であると主張し、中国人に共産主義国家を建てると言ったが、いまだに建ててくれず、結局共産主義は実現できない嘘だった。

共産主義の独裁者たち(左から右へ)毛沢東 (Print Collector/Getty Images)ヨシフ・スターリン (rps/ullstein bild via Getty Images)ポルポト (Rolls Press/Popperfoto/Getty Images)

実は、「共産主義」は中共の信仰であり、社会主義は共産主義の初期段階であると中共も言っており、社会主義も実は信仰のものに過ぎない。多くの日本人は社会主義も良いものではないかと思っているが、実はそれは本の中に書いてある嘘のもので、実際の社会主義はそれとは全然違う。日本に来てから分かるようになったが、資本主義は共産主義より何倍も進歩している。中共がついている嘘は余りにも多すぎて、「嘘集」を作れば、一冊の本が書けるだろう。

人を人ではなくさせる党文化とは何か

いまいちど、人を人ではなくさせる「党文化」の特徴を「嘘、悪、暴」の3文字で説明したい。

 :中共はいつも「南京大虐殺」を以って中国人に日本人を恨ませている。「南京大虐殺」事件は確かにあるかどうか、本当に30万人が殺されたかどうか、私には分からない。しかし、1989年6月4日、共産党が天安門広場で反腐敗、民主化を主張する民衆を虐殺したことを私は知っている。中共は平和の時期に、「土地改革」、「反右派」、「文化大革命」など数回の運動の中で、8千万人の中国人を非正常に死亡させており、この人数は第二次世界戦争の時期に亡くなった全世界の総人数よりも多い。ナチス・ヒトラーがユダヤ人を強制収容所に入れて、毒ガスで殺したが、中共は「法輪功」学習者を刑務所に入れて、生きたまま臓器を取り出して殺し、臓器を売って金を稼いでいる。これは、ヒトラーよりもっと残酷だろう。

 暴力:私は「文化大革命」の前に生まれたので、小学校に入学するときがちょうど「武装闘争」の時期だった。私は学生が先生を殴る場面を見たことがある。私達は子供の頃、よくグループを造って「群喧嘩」をし、中学生になってもよく「群喧嘩」をした。私は日本に来て15年になったが、日本の街頭で喧嘩をするのを見たことがない。

中国では今現在、街頭で喧嘩するのも珍しいことではない。これは中共が教えてくれたのだ。私達は小学校で、常にこのような言葉を暗誦したことがある。つまり、「相手が侵さない限り、こちらも侵さない。相手にやられたら、こちらも必ずやり返す」「階級闘争は年年講じ、月月講じ、毎日講じるべきである」「天に戦い、地に戦い、人に戦う」などなど、これらはすべて「毛主席語録」の内容である。

考えてみてほしい。毎日このような言葉を暗誦する人は、どうなるのだろうか。「文化大革命」のことについて聞いたことがあると思うが、それは非常に怖いことだった。今振り返って見ると、社会全体が乱れてしまい、毎日闘争ばかりしていた。社会で活躍している人は、みんな「精神がおかしい人」で、社会全体は精神病状態になって、精神がおかしくない正常な人はすべて牢屋、強制労働教養所などに監禁されてしまった。

 金銭:10年間の「文化大革命」の結果、中国は経済崩壊の状態になり、この状態を続けていけば中共自身も崩壊してしまう恐れがあった。だから、中共は仕方なく「文化大革命」を終らせなければならなかった。毛沢東が亡くなってトウ小平が立ち上がった。日本人もご存知かも知れないが、トウ小平には一つの名言がある。それは「黒猫であれ白猫であれ、ネズミさえ獲ればいい猫だ」である。

(GettyImages)

その意味は何かと言うと、誰でもお金さえ取れれば良い人間だという意味である。この話は間違いがないように聞えるだろう。確かにネズミを獲るに黒猫白猫など関係ないだろう。しかし、人間は猫ではなく、人間がお金を取るには手段を講じなければならない。合法的手段で、正しくお金を得るべきである。現在の中国ではお金がなければ本当に困る。機関、学校、病院などどこでも賄賂しなければならない。だから、現在の中国人はいつも「金!金!」と言っており、中国にいる親戚や友人に電話すれば、100パーセント「お金をたくさん稼ぎなさい!」と言う。

日本にはサムライがいたのだろうか

私達、現在の中国人はこのような環境の中で育ってきた。考えて見てほしい、こんな環境の中で育ってきた人にとって、「嘘つき、悪毒、暴力、金銭の追求」などはすでに習慣になっているのではないだろうか。私が初めて日本に来た時、アルバイト先から休みをもらいたいとき、いつも本当の理由を言わなかった。当時、私自身も可笑しいと気づいたが、その習慣をすぐに直すことができなかった。

現在、来日外国人のうち、中国人の犯罪率が一番高いが、これは毛沢東とトウ小平が彼らにこのようにするよう教え込んだのだ。現在の趨勢で行けば、間もなく日本人も中国人に汚染されてしまうだろう。人が良くなるのはとても難しいが、悪くなるのは簡単である。私が知っている限り、中国人と長期的に付き合う日本人は、日本人の真面目さが弱くなり、少なくとも約束時間を守らないケースが散見される。

どうすればよいだろうか。現在の日本人はとてもやさしく、大人しいが、日本人はもともとこのような性格だったのか、それとも第二次世界大戦の時に酷い目に合ったからこのようになったのか分からないが、私は日本にはかつてサムライがいたのかと疑うようになってきた。

1862年、幕府により竹内保徳を長とする第1回遣欧使節、パリで撮影(Nadar/Hulton Archive/Getty Images)

家族の中で、誰かひとりが悪いことをやったから、世世代代、永遠に頭を下げて生きていかなければならないという道理はないだろう。声を出さなければならない時は、必ず声を出さなければならない。中共から「良い首相だ」と言われる日本の首相は、必ずしも良い首相とは限らない。逆に、優秀な日本の首相になりたければ、必ず中共から「悪い首相だ」と言われなければならないと私は思っている。

なぜかと言えば、中共は悪いものだからだ。私が日本に来てから、日本の首相を満期で終えた人は小泉首相一人しかないが、彼の成功の秘訣は、中共の話を聞かなかったことだと私は思う。

 「日中記者交換協定」など、これ以上守ってはならない。アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、ロシアなど、いろいろな国が中国語でラジオ放送をしているが、日本はなぜしないのか、どうしても理解できない。

中国国民を信じてほしい、真実さえ分かれば正義感が出てくるということを。私も日本に来る前は日本のことを恨んでいたが、日本に来てから、この目で真相を見て、人間が変わるようになった。

 汚染された環境をいくら回復しようと思っても、徹底的に回復することはほとんど不可能だろう。一番良い方法は、汚染源をなくすこと。日本に入って来た中国人犯罪者をいくら捕まえても、今後もずっと入って来ることは決まっている。だから、在日中国人犯罪問題を徹底的に解決しようとすれば、まず、中国人犯罪者を造成する中国共産党をなくさなければならない。

 
この記事で述べられている見解は著者の意見であり、必ずしも大紀元の見解を反映するものではありません。
関連特集: オピニオン