台湾財政部の張盛和部長は台湾が中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への加盟について、中国側の要求が台湾の尊厳を損ねたとして加盟を見送ると示した。12日付台湾メディアの中央通信が伝えた。
AIIBの金立群総裁はこのほど、台湾が加盟申請する際に同行規定第3条第3款「主権を持たない申請者は国際関係上の責任を持つメンバー国による申請同意で加盟できる」に従い、中国財政部経由で申請すべきだと発言した。中国当局は台湾が主権を持たなく、中国の一部だと見なしているためだ。
台湾当局は昨年の加盟申請の際に、名称として「中華台北」(チャイニーズ・タイペイ」が受け入れられる最低ラインだと主張した。張財政部長は、金総裁の発言では台湾の尊厳を損ない、台湾のAIIB加盟は実質的に破局だとの見解を示した。
(翻訳編集・張哲)
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