法輪功はなぜ電波ジャックするのか、その放送内容こそ真実だ(2)

2012/07/12
更新: 2012/07/12

【大紀元日本7月12日】いま中国では、法輪功のことをよく知らない、あるいはまったく知らない人々は、法輪功はよくないとの認識を持っている。その理由のほとんどは「テレビがそういう風に伝えている」。中国のテレビやラジオ、新聞、雑誌、書籍には、法輪功学習者は「自殺あるいは焼身自殺したり、殺人したり、毒を盛ったりする」などの当局の捏造宣伝が氾濫していた。そのため、自分は中立かつ客観的な人間だと思う人たちでさえ、いつのまにか邪党の嘘を信じるようになった。しかも、いまだにその影響を受けていないと誤解している。

「テレビの絶大な力」とある評論家は語った。テレビは、各種のバラエティ番組を提供するほか、独裁者のマインドコントロールの道具、ひいては殺人の武器としても悪用されかねない。怒涛のように垂れ流される宣伝を前に、学習者たちは命の危険を顧みず、口頭の説明や、手紙、電子メールなどの方法で人々に、これらが嘘であることを知らせようとした、しかし効果は非常に限定的だ。仕方なく彼らは放送電波ジャックによる真相の説明を断行した。当局によるメディア・コントロールがある限り、正義の声を発するための「電波ジャック」も存在し、しかも不可欠だ。

「電波ジャック」はマインドコントロールされている大勢の中国人を救う

法輪功学習者は修煉人として、日常生活で常に「真・善・忍」という理念で自己を律し、政治と政権にはまったく興味がない。しかし、当時の江沢民国家主席は頑として1億人の学習者への弾圧を発動、「名誉を貶し、収入源を絶ち、肉体を苦しめる」という内部命令を出して、実質上ジェノサイドを敢行してきた。

13年間において、法輪功の公式サイト「明慧ネット」にはほぽ毎日、拷問により死亡した学習者の情報が寄せられている。民間ルートで判明した死亡者数は3571人(実際の人数はその数値を遥かに超えるであろう)。数十万人の学習者は長期に強制労働収容所や、精神病院、刑務所、洗脳施設などに監禁されており、約1億人の人権が侵害されている。彼らは時々刻々、心身への二重の虐待を受けてきた。

一方、中国当局の弾圧は公ではなく、闇の監禁施設で隠蔽して行っている。いわゆる「表は緩和的、裏で締め付け」政策だ。中国人にこの弾圧の残虐な実態を知らせて、立ち上がり弾圧を阻止させ、学習者を救出するしかない。これはまさに人命にかかわる急務だった。このような状況下において、人々の命を救うための電波ジャックも正義の行動とみなされるべきだ。

中国当局は、外国からのラジオ放送の電波を妨害、インターネット封鎖と検閲を厳しく実施、国民の信仰と言論の自由を侵害しているのに、法輪功学習者の放送電波ジャックを法律違反だと主張している。このやり方を例えるならば、こうなるだろう。一人の悪人はある家の扉を全部外から錠をかけて、その上放火した。家の中の住人は危機一髪で窓から脱出できた。しかし、この悪人は集まってきた隣人に対して、「みてごらん、窓から出てくるなんて、この人は非常に乱暴だ」と言葉を発した。中国当局の手法はまさにこれに属する。

放送電波ジャックは中国13億人の情報周知の権利を守る

言論自由のある国では、人々はこのような方法で意見を示す必要がない。しかし中国では、当局の捏造と宣伝が大勢の人を殺しているにもかかわらず、真相を知らせることができない。その状況において、当局の工作を破綻させるいかなる手段も、人々の情報周知の権利と生存権を守る善意の行動だ。

2003年に、中国当局のSARS大規模感染の隠蔽は一つの例。当時、江沢民政権の命令により、国内メディアはSARSの感染情報を隠し続けていた。そのため、全国範囲で感染が急激に拡大、当時、唯一立ち上がって真相を暴露したのは一人の医師・蒋彦永氏だった。後に彼は「国家機密漏洩」として当局に批判された。しかし彼のお陰で、大勢の中国人が感染防止の自衛策を採ることができた。

法輪功への情報周知の権利も同じく、人々にとって一大事である。本来ならば、法輪功の修煉により健康を得て、真・善・忍の理に基づいた良い人となり、業を作らなくなる。しかし、大勢の人は法輪功の無実を知らないため、この修煉の機会を失った。

放送電波ジャックは人々に有益な真相を伝える

これまでの放送内容について、江沢民政権は公開せず、ただ「法輪功の宣伝」としている。事実上、放送電波ジャックで流した映像は、人々に法輪功を勧誘しているのではなく、法輪功の無実と冤罪、民主国家では弾圧は絶対にありえないとわからせるためだ。

たとえば、主に放送されるのは、「法輪大法は世界で学ばれている」「当局による捏造自殺は茶番劇」。これらは事実のみを伝えており、人々に良識に基づいて真偽を判断させようとしている、いかなる人を害することもない。

江沢民派の重鎮で中央政法委トップ周永康氏はなぜ今、強制連行したのか

中国問題専門家は、いま指導部内部の派閥闘争は非常に熾烈だと指摘する。周永康氏が率いる法輪功弾圧支持派は、国内では学習者の大規模逮捕、国外では工作員を使って、米サンフランシスコや香港で学習者を脅迫・襲撃している。そして、今回の台湾人学習者の逮捕。一連の動きは、穏健派の胡錦濤政権にトラブルをつくり、抗議と非難に直面させ、弾圧の連帯責任を背負わせるためと専門家は言う。

周永康氏らはもう一つの目的がある。つまり、これらのでっち上げの、いわゆる国家安全危害の罪で、公安、諜報、司法等を主管する中央政法委の存在をアピールする。

中国で情報封鎖が続く限り、弾圧がある限り、正義の士たちは必ず立ち上がって、放送電波ジャックなどの各種の平和かつ理性的な方式で真相を明かし、中国当局の悪事を暴露する。電波ジャックは中国国民に真相を知らせるための、正義の士の命がけの勇敢な行動である。これまでに行ってきた方々は、将来すべての真相が明らかになったとき、人々は彼らを本物の英雄と讃えるであろう。

  (終)

(翻訳・叶子)