<赤龍解体記>(47)北大教授「中共改革はすでに死んでいる」(三)

2012/01/09
更新: 2012/01/09

【大紀元日本1月9日】

台湾での民主主義の高揚は、大陸にとって優れた手本になる

今、大陸のネットユーザたちは、ネットを通じて台湾の大統領選の候補者たちによる論戦を見ることができる。

今の中国では、海外のサイトへのアクセスをブロックするシステムを越えて、海外の情報を閲覧する人が増え続けているが、それでもまだ一部の人たちに限られている。権力階級にある者は、往々にしてネット上で情報を得る意欲がないか、得る時間さえもない。情報への制約を突破し、海外からの影響を多く受けるのは、若者か中共の利益集団に入れない人々である。彼らは海外の情報を伝播する役割を果たし、社会全体に次第に影響力を広げている。

台湾の指導者たちが胸襟を開いて、有意義な論争を展開することを望む。台湾の民主主義が高揚すれば、大陸の優れた手本になるからだ。

中国の民主改革は民間の圧力による

北京や上海などで行われている人民代表の選挙では、独立系の立候補者を、中共はあの手この手の理不尽な手段で排除している。実業界の立候補者なら税金漏れで取り調べをし、芸能界の者ならスキャンダルで捜査する。学者なら盗作などの罪で制する。独立系の立候補者は、海外の反中国勢力と緊密な関係にあるなど攻める。中共はあらゆる手段で、中共が指名しない立候補者を打撃する。

自由は従来、求めて手に入れるものだ。中共に自由や憲政などをお願いしても無駄である。国民の強大な圧力を形成し、中共に譲歩を迫るべきだと思う。

知識人は社会の民衆を導くべき

中国では、国民が自分の権利を守る運動が繰り広げられている。国民であれば誰でも自分の権利を守るべきであり、これは、自由、中国の未来に対する最大の貢献である。

この過程の中で、知識人として社会の進歩を推進し、社会の民衆を導いて前へ進まなければならない。、肝心なことは、英雄の出現や指導者などを望まないことだ。

人間であれば、誰でも痛みや死を恐れる。恐怖を意識すれば、恐怖はさらに生き延び、中国社会もさらに立ち遅れる。しかし、誰も怖がらなければ、その恐怖は直ぐに消えてしまう。

艾未未氏の抗争は権利を守る多様化をもたらす

艾未未氏は独特な方式で中共に対抗している。彼はいつも、思いもよらない方法で、中共を翻弄しているので、中共も手も足もでない。

たとえば、彼は「万人でカニを食う」(独裁政権の象徴とされるカニを食いつぶすことを暗喩する=編集者注)ことを計画するなど、多種多様な抗議活動を行い、幅広い民間人からの支持を得ている。

艾未未氏のやり方からも分かるように、中国での抗議活動方式は多種多様であり、「権利を守る」ために流血をして抗争するという図式とは限らない。抗争も芸術的、軽快、ブラックユーモアにものなど、さまざまあるはずである。

中共が崩壊する日が必ず来る

中共は2012年に18大を開催し、指導部の人事交代を行う。このため、現在は微博(ミニブログの意で、中国方式のツイッター)を厳しく整頓、封殺している。しかし、民衆たちの不満を発散する出口を封じるとなれば、圧力鍋の減圧弁をなくしたも同然であろう。

昔、各地で起きた集団抗争事件の人数は何十人、何千人だったが、今は1万人以上の規模となり、一つの村からもう一つの村へと必死な抗争が飛び火していく。その結果、最終的には社会における激突が広がり、より激烈化し、政権の崩壊を加速させる。

独裁政権は遅かれ早かれ崩壊するに違いないが、この独裁政権を倒すのは、おそらくある特定の政党や組織ではなく、次第に集まってきた民衆の力だろう。

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