中国北東部:遼寧・吉林・内モンゴルで、干ばつ拡大

2007/07/03
更新: 2007/07/03

【大紀元日本7月3日】中国関係当局によると、中国大陸東北部の遼寧吉林内モンゴルなどの地区では高温と干ばつが続いているため、6月末まで、遼寧・吉林だけで少なくとも503万2千人が被害を受け、236万人が飲用水不足の状態。干ばつにより耕作できない農地は約525万ヘクタールで、農業における直接経済損失は15億4千万元(約237億1600万円)に上るという。

中国気象局予測災害予防局の宋連春・局長は7月2日、北京で開かれた記者会見で「6月1日より26日まで、遼寧・吉林・内モンゴル東部でほとんど降雨がなく、高い気温に伴い、これらの地区の干ばつ被害が拡大し、一部の地区は深刻な状況である」と発表した。

中国中央気象局の予測によると、これから先の一週間は、中国大部分の地区において、程度こそ異なるが降雨があると予測されているが、黒龍江省および内モンゴル東北部などの地区は、降雨が少なく、干ばつが続くと警告されている。

一方、中国水利部が7月2日に発表した2006年水利発展統計広報によると、昨年において、干ばつによる全国被害農地面積は2738万ヘクタール、一般被害面積は1341万ヘクタールで、地区・都市における3578万人が一時的に飲用水不足に陥ったという。

また、豪雨・洪水による昨年の全国水害面積は1522万ヘクタールで、被害を被った面積は5592ヘクタールだった。