【大紀元日本3月30日】アジア問題を専門とする米国プリンストン大学ラスマン教授は28日、北朝鮮核危機の最大の受益者は中共であり、韓国が朝鮮半島の未来を定めていく過程で中国との争いが避けられないことを強調した。
韓国『連合新聞通信社』の報道によると、ラスマン教授は28日のワシントン米国大学アジア研究センタ主催のシンポジウムで北朝鮮核懸案問題の解決に成功するか否かに関わらず中共が漁夫の利を得ることを強調した。
ラスマン教授によれば米国は危機対策を誤り、韓国を中共に接近させ、日本やアジアを軽視し、北朝鮮核問題ではロシアは中共依存を強めてしまったと語った。
さらに教授は韓国が北朝鮮に提供した経済援助や協力は北朝鮮を喜ばせただけで中共への信頼を深めさせることにしかならず、6カ国協議の遅延は北朝鮮に核兵器開発の時間を与えた以外によいことは何もないと語った。
ラスマン教授によれば北朝鮮は韓国との関係改善が最終的に自らの崩壊につながらないように心を砕いており、韓国の戦略を拒絶している。しかも韓国は6カ国協議で中共が主導権を握ることを望んでいる。
6カ国会談を控えてラスマン教授の分析では米国、北朝鮮双方とも合理的かつ必要な処置をとることを望まず、にらみ合いが続き、米国ブッシュ政権は北朝鮮に譲歩する準備もなく、ある程度の譲歩で北朝鮮の弾力性を引き出すこともできないとしている。