仕事が見つからず、家賃を払えない。実家にも戻れず、公園や橋の下で夜を明かす。そんな若者が、中国の都市部で目立ち始めている。長引く不景気の中、失業がそのまま路上生活につながる現実が広がっている。
米国の作家で中国問題の専門家、ゴードン・チャン(Gordon Chang)氏は、最近の報告をもとに、中国のホームレスは約4750万人に上り、2020年の約5倍に増えた可能性があると指摘した。今年は中国経済がさらに悪化しているため、現在の路上生活者が減ることはなく、さらに増えているとみている。
ただし、中国には詳しい全国統計がなく、実際の人数は確認できていない。それでも中国のネット上では、公園や歩道、橋の下で眠る人々の映像が相次いで投稿されており、その多くが若者だ。
路上にいるのは、従来の物乞いだけではない。就職できない大学卒業者、解雇された会社員、仕事を失った出稼ぎ労働者なども含まれる。景気の悪化に加え、工場や企業で自動化が進み、人の仕事が減っていることも一因とみられている。
深圳では、無料のWi-Fiや冷房、食べ物、水を求め、行政の支援施設を利用する若者が1日約3000人に上るとされる。
中国当局は、こうした人々を従来の「路上生活者(流浪者)」に代わり、最近では「各地に散らばる人(流散者)」という呼び方を使い始めた。
しかし、呼び名を変えても、眠る場所は生まれない。必要なのは言葉の言い換えではなく、働ける場所と、生活を立て直すための支援である。

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