飛行機を撮っていただけなのに、まさかの「日本のスパイ」扱い。中国・四川省成都で、飛行機好きの男性が配車ドライバーに疑われ、そのまま警察署へ連れて行かれる騒動があった。
8月4日、男性は成都の空港近くで旅客機を撮影し、次の撮影場所へ向かうため配車アプリで車を呼んだ。ちょうど撮影を終えたところに車が来たため、カメラをバッグにしまう暇もなく、そのまま乗り込んだ。
カメラを見たドライバーは「何を撮っていたのか」「なぜ飛行機を撮るのか」と質問。男性は「趣味です」と答えた。
するとドライバーは何も言わなくなり、車は次第に目的地とは違う方向へ。そして着いたのは警察署だった。
ドライバーは男性を「日本のスパイではないか」と疑っていた。「日本のスパイが、われわれの飛行機を撮影しているのではないかと思った。調査に協力してほしい」と男性に伝え、そのまま警察に引き渡したという。
警察が事情を確認したところ、男性に問題はなく、すぐに帰された。
中国では近年、政府が市民に「スパイを見つけたら通報するように」と繰り返し呼びかけている。2023年には反スパイ法も強化され、社会全体でスパイへの警戒が強まっている。
ネットでは、「勝手に目的地を変えて警察署へ連れて行くのは問題だ」「そこまでスパイを捕まえたいなら、本職にすればいい」など、ドライバーへの批判が噴出した。
さらに矛先は、社会に広がる「スパイ探し」そのものにも向かった。「平和な時代なのに、なぜ毎日のように敵やスパイの話をしているのか」と、行き過ぎたスパイ警戒への不満が一気に噴き出した。
趣味の飛行機撮影まで「スパイかもしれない」と疑われる。中国で強まるスパイ警戒は、すでに市民の日常に入り込んでいる。
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