WHOの医療物資倉庫がウクライナで破壊 テドロス氏「医療は守られるべき」と声明

2026/08/10
更新: 2026/08/10

世界保健機関(WHO)がウクライナで医療物資を保管していた倉庫が今月7日、攻撃を受けて破壊された。現在のところ、死傷者は報告されていない。

AFP通信によると、WHOのテドロス・アダノム事務局長は9日、X(旧ツイッター)への投稿で、WHOがウクライナ中部ドニプロで医療物資を保管していた倉庫が、先週金曜日(7日)に破壊されたと明らかにした。

テドロス氏によると、WHO職員1人と運転手が同日早く現場にいた。「チームは約300パレットのうち130パレットを無事に搬出し、攻撃が発生する前に現場を離れた」という。

テドロス氏は、この倉庫について「前線の医療機関向けの人道支援物資、主にWHOの緊急物資を保管していた」と説明した。

WHOは世界各地で医療施設を標的とした攻撃を記録しているが、規定に基づき、攻撃の責任が誰にあるかについては判断しないとしている。

ロシアが2022年2月24日にウクライナへの侵攻を開始して以来、WHOはウクライナの医療施設を標的とした攻撃を3148件記録している。このうち大半は、重火器の使用を伴うものだった。

これらの攻撃では、2567件が医療施設、71件が倉庫、645件が医療物資に被害を及ぼしており、合わせて240人が死亡、1055人が負傷している。

テドロス氏は、医療施設への攻撃を停止しなければならないと訴えた。攻撃が続けば、人々は命を救うための医療を受けられなくなるとして、「戦争にもルールがある。その一つが、医療は守られなければならないということだ」と強調した。

国際医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」は先月、ロシアがウクライナで「医療制度を意図的に破壊する戦略」を取っていると非難し、戦争期間を通じて一貫した攻撃パターンが確認されていると指摘した。

MSFは、こうした攻撃について「ロシアによる侵攻の中で偶発的に発生したものではなく、医療制度を破壊し、住民を集団的に懲罰することを意図した組織的な戦略の一環であるように見える」としている。

新唐人