中国 制作本数の激減で仕事も収入も減少 脇役やエキストラは生活苦に

中国芸能界に不況直撃 スター俳優もギャラ急落

2026/07/26
更新: 2026/07/26

中国の芸能界で、「高額ギャラの時代」が終わりを迎えようとしている。

中国の芸能ブロガーらによると、人気俳優の出演料に新たな上限が設けられ、これまで1作品あたり2億元(40億円超)に達したトップ俳優の出演料は、2500万元(約5億円)が上限となる見通しだ。

さらに、ドラマ1作品で出演者全員に支払われる報酬総額も3千万元(約6億円)以内に抑えられるという。

影響はトップ俳優だけではない。中堅や若手俳優の報酬も大幅に下がり、3か月にわたる撮影でも40万~80万元(約800万~1600万円)程度にまで減少した。長編ドラマの脇役は数か月かけて撮影しても3万~8万元(約60万~160万円)ほどしか受け取れず、税金や事務所への手数料を差し引くと、会社員並み、あるいはそれ以下の収入になるケースもある。

さらに、映画やドラマの撮影現場で端役を演じるエキストラの日給は80元(約1600円)まで下がり、年明け以降は6割以上が仕事を得ていないと伝えている。

背景には、中国経済の低迷で動画配信会社や制作会社が制作費を削減し、ドラマや映画の本数そのものが大幅に減ったことがある。当局による出演料規制に加え、AIを使った低コスト映像制作も広がり、俳優の仕事はますます減少している。

仕事がなくなった俳優の中には、ライブ配信やライブコマース、コンサート活動へ活路を求める人も増えている。

かつて巨額の出演料で話題を集めた中国芸能界も、いまでは仕事そのものが減り、多くの俳優が生き残りをかけた厳しい時代を迎えている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!