米FBI 台湾総統の息子を監視した女を逮捕 中国の情報工作か

2026/10/05
更新: 2026/10/05

米連邦捜査局(FBI)は4日、中国政府の指示を受けて米国内で情報収集を行っていた疑いがあるとして、台湾の頼清徳総統の息子らを監視していたカリフォルニア州在住の女をロサンゼルス国際空港で逮捕した。米司法当局が明らかにした。

逮捕されたのは、カリフォルニア州オレンジ郡在住のチャン容疑者(34)。カリフォルニア当局によると、チャン容疑者は4日、中国に向けて米国を出国しようとしたところを、FBIロサンゼルス支局に逮捕された。

FBIは同日、「X(旧ツイッター)」への投稿で、チャン容疑者が「台湾総統の息子とその家族を監視し、自宅や車を撮影したほか、情報を中国当局側の指示役に報告していた」と説明した。

FBIのパテル長官は、「米国はもはや、諜報活動の安全な拠点ではない」とXに投稿。「国家安全保障への脅威がどこに潜んでいようと追及し、法の裁きを受けさせる」と強調した。

カリフォルニア当局の関係者は米FOXニュースに対し、チャン容疑者が監視していたのは頼総統の息子、頼廷宇氏だと明らかにした。また、チャン容疑者は米国に帰化した市民だと述べた。

台湾メディア「SETN」によると、頼廷宇氏は30代の電気技師で博士号を取得しており、米国の民間企業に勤務している。

米当局の宣誓供述書によると、チャン容疑者は2025年、中国政府当局者から直接指示を受け、シアトルで情報収集活動を行ったとされる。

チャン容疑者は、不動産情報サイト「Zillow」や「Homes.com」で、不動産会社「JC Pacific Capital」のエージェントとして登録されている。カリフォルニア州オレンジ郡で9年間、不動産関連の仕事をしていたという。

検察側によると、チャン容疑者は協力者とともにシアトルへの渡航を計画し、捜査当局に発覚しないよう身元や行動を隠す手法を用いていた。また、米国内で外国政府の代理人として活動する際に必要な登録をしていなかったとしている。

チャン容疑者は5日、ロサンゼルスの連邦地裁に出廷する予定。

Lear Zhou