中国 空中に浮かぶビル群 「別の世界では」との声も

空に「幻の街」出現 中国で蜃気楼を撮影

2026/07/25
更新: 2026/07/25

空に街や建物が浮かんで見える「蜃気楼(しんきろう)」。幻想的な光景として知られるこの現象が、中国で再び撮影され、大きな話題となっている。

7月22日午後、中国・陝西省咸陽市(かんようし)の上空に、まるで空中に街が現れたような蜃気楼が出現した。映像には、高層ビル群が幾重にも重なり、宙に浮かんでいるような不思議な光景が映っていた。

SNSでは「海のない陝西で蜃気楼とは驚いた」といった声が上がる一方、「別の世界が映ったのでは」「異なる時空が重なったようだ」と受け止める人も少なくなかった。

 

 

中国では近年、蜃気楼の目撃例が各地で相次いでいる。今年3月には河北省で巨大な帯状の蜃気楼が約1時間にわたって出現したほか、山東省や広東省、遼寧省、上海市などでも、空や海上に街並みが浮かぶような現象が撮影されている。

蜃気楼は古くから中国の書物にも記録されている。北宋時代の書物『夢渓筆談』には、宮殿や城、人や馬車だけでなく、その声まで聞こえたとする蜃気楼の記録が残されている。

現在科学では、蜃気楼は気温差によって光が屈折し、遠くの景色が別の場所に映って見える自然現象と説明されている。しかし、映し出された景色の元となる場所が特定できない例も少なくない。このため、「蜃気楼は別の空間や世界の景色が映し出されたもの」とする説もある。

蜃気楼は古くから世界各地で目撃されてきた現象である。科学で説明されている一方で、多くの謎を残していることもまた事実である。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!