中国でダムや堤防、河川工事を担当する「水利部門」の幹部が相次いで失脚している。
浙江省ではこの4か月で、水利行政トップの現・元庁長や副庁長が相次いで失脚した。今年に入り、中央政府や各省でも、水利部門を率いるトップ級幹部10人以上を摘発している。
水利部門はダム建設や治水工事など、巨額の公共事業を担う部署だ。工事の発注や予算配分を巡る権限が大きく、中国では以前から「利権の温床」と指摘されてきた。
実際、中国当局の反腐敗番組でも、水利事業は資金が集中し腐敗が起きやすい分野だと説明。重要ポストを得るために賄賂を渡したり、工事受注で便宜を図る見返りに巨額の利益を受け取ったりする実態を紹介している。
一方で、こうした腐敗を長年見過ごしてきたことにも疑問が残る。
地方政府の財政難が深まる中、当局は汚職官僚から没収した資産を国庫に入れる。今回の摘発も、腐敗を本気でなくすためというより、都合の悪くなった幹部を処分し、その資産を回収する狙いがあるのではないかとの見方もある。
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