チェコ外務省は15日、チェコ人男性が中国で拘束されたことを確認した。在中国のチェコ外交官は、すでに本人と領事接触を行ったという。
ロイター通信によると、チェコ外務省は声明で、必要な領事支援を提供すると表明した。一方、本人の身元や拘束理由、詳しい経緯については明らかにせず、これ以上のコメントも控えた。
これに先立ち、チェコのニュースサイト「Seznam Zprávy」は関係者の話として、中国で長年事業を行ってきたチェコ人実業家が、今年6月下旬に空港で中国共産党(中共)の治安当局に拘束され、現在も拘留されていると報じた。
背景にある両国関係の緊張
今回の拘束は、中国とチェコの関係が緊張をはらむなかで明らかになった。
今年1月、チェコ警察は中共の情報機関のために活動した疑いのある中国人を拘束し、「外国勢力のために無許可で活動した」罪で起訴した。この法律に基づく起訴はチェコで初めてで、現在も司法手続きが続いている。
今年5月、チェコのペトル・マチンカ外相はニューヨークで中共の王毅外相と会談した際、この事件についても協議した。マチンカ外氏は、チェコの司法は独立しており、事件は法に基づき裁判所が審理すると説明した。また、拘留中の中国人については、国際基準に沿った待遇を受けていると中共に伝えた。
両国関係は微妙な状況にあるものの、マチンカ氏はこれまで、中国と正常な関係を維持したい考えを繰り返し示してきた。チェコ企業の輸出市場拡大に資するためだとしている。
チェコが公表した日程によると、同国下院のトミオ・オカムラ議長は来週、約40社のチェコ企業代表を率いて中国を訪問する予定だ。直行便の再開、ビザ免除措置、経済・貿易協力などについて中共と協議するという。
現時点で、中共当局は拘束の件について公式な反応を示していない。
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