防衛省・自衛隊は16日、公式Xアカウントで、13日に予定されていた名古屋大学の学園祭「名大祭」での自衛隊出展が直前に中止となった経緯と見解を公表し「極めて遺憾であり、重く受け止めている」との見解を示した。
今回の出展は、本年1月、名古屋大学の学生で構成される名大祭実行委員会から、愛知地方協力本部に依頼があったことを受けて準備が進められていたものだった。
自衛隊は防衛だけでなく、地震や豪雨災害時の人命救助、給水・入浴支援などの災害派遣活動も行っている。学生や来場者に直接見て触れてもらうことで、自衛隊の活動への理解を深めることが出展の目的であった。
会場では、災害派遣の活動状況に関するパネルや、高機動車などの展示が予定されていた。どのような展示が理解促進につながるかについて、実行委員会と自衛隊の間で丁寧な調整が重ねられてきた。
しかし、展示前日になって、名古屋大学職員組合中央執行委員会から、自衛隊の出展に反対する声明が発出された。これを受け、名大祭実行委員会から「安全の確保が困難となった」などの理由で出展中止を求める連絡が入り、協議の結果、出展は直前で見送られることとなった。
この事態について、自衛隊側は「丁寧な調整と準備が重ねられてきたにもかかわらず、直前で出展が見送られたことは、極めて遺憾であり、重く受け止めている」との見解を示した。
現場で準備を担ってきた隊員や関係者の努力や、多くの人に活動の実情を伝える機会が失われたことについて、「看過できるものではない」と述べている。
防衛省・自衛隊は、「いかなる理由があっても学生の自由な活動や安全が損なわれることはあってはならない」とする一方「多様な見方がある中においてこそ、様々な情報や現実に触れる機会が確保されることが重要」と強調した。
防衛省・自衛隊は最後に、今後も、あらゆる機会を通じて丁寧で分かりやすい情報発信に努め、自衛隊の役割や活動への正しい理解を広めていく方針だと述べた。
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