英保守派活動家トミー・ロビンソン氏が主催した「ユナイテッド・キングダム(UTK)」による大規模デモ行進が今月16日、ロンドン中心部で行われた。
デモ行進はザ・マル、ストランド、トラファルガー広場、ホワイトホール、議会広場周辺にまで及び、ロンドン政治中枢エリアを貫く形で長時間にわたる大規模な人流を形成した。
英メディアの一部では、警察情報や群衆密度を基に、参加者数を約6万人と推計している。だが、主催側はこの数字が著しく過小評価されていると主張している。
本紙記者が現場の占有空間、人流密度、継続時間などを総合的に観察した結果、実際の規模は10万人規模に達した可能性があるとみられる。
英国政府はデモの前、「憎悪扇動や社会分断の防止」を理由に、一部の海外右派政治家や評論家の入国を禁止した。しかし会場では、英国国内外の保守派著名人らが演説やビデオメッセージを通じて支持を表明した。

デモ隊の多くは英国国旗を掲げ、「Stop the Boats(密航を止めろ)」「Restore Britain(英国再建)」「Free Speech(言論の自由)」「Defend The Faith(信仰を守れ)」などのスローガンを叫んだ。
現場ではこのほか、「子どもを守れ」「女性を守れ」「子孫の未来のために」「共産主義反対」といった文言を掲げたプラカードも多数見られた。

演説やインタビューでは、一部参加者が不法移民問題を性犯罪、社会治安、経済的圧力と関連付けて取り上げ、さらに言論の自由、公共資源の配分、伝統的価値観、国家統治の方向性にまで論点を広げた。
参加者の多くが「英国を再び偉大な国にし、立ち上がらせるためにここへ来た」といった趣旨の話を語っている。
不法移民による治安悪化への懸念
複数の参加者は、英国が現在直面する最大の問題は不法移民だと指摘した。
英国北東部の古都ダラム出身のダニエルさんは、自身と家族が最も懸念しているのは、審査を受けずに入国してくる移民だと語った。

「彼らが誰なのか、どんな背景を持っているのか、この国に何をしに来たのか、私たちには全く分からない」
アランさんは、「状況はますます悪化している。彼らが来て以降、犯罪率が上がり、強姦や性的暴行事件も増えている」と述べた。

66歳のドーカスさんは、英国に流入する人が多すぎる上、多くが仕事を持たず街をうろついているとし、「非常に不安を感じる」と話した。2日前には昼間に現金を引き出してケーキ店へ向かった際、強盗被害に遭ったという。

「高齢者も子どもも、安心して街で過ごしたり遊んだりできなくなっている。以前の英国はこんな国ではなかった」
さらに、「だからこそ今日ここへ来た。私たちは子どもたちに、より良い未来を残したいだけだ」と強調した。
不法移民による公共資源圧迫への不満
グラハムさんとケイトさんは、「国が不法移民によって圧迫されている」と訴えた。
「彼らはここへ来て福祉に依存して生活しているが、何の貢献もしていない。政府は彼らを4つ星ホテルに宿泊させ、ビュッフェ形式の食事や無料の食事を提供するため、毎年数十億ポンドを費やしている。無料の衣服や携帯電話、生活手当まで支給されている」

グラハムさんは、「働いていて低所得の人の方が、働かず福祉を受ける人より生活が苦しい場合もある」と指摘した。
「私の年金では生活を維持するだけで精いっぱいだ。自宅を持っていなければ、家賃すら払えない。彼らの中には現金労働をして税金も払わず、福祉だけを利用して本国へ送金している者もいる」
ノーマンさんとジョンさんは、北アイルランドから飛行機でロンドン入りし、デモに参加した。ノーマンさんは、「国境管理の崩壊にはもううんざりだ」と語った。

「不法移民は小型ボートで国境を越えてくるのに、政府は何もしない。米国へ行くなら、その国に価値をもたらせなければ入国できない。しかし英国では、誰もがただ求めるためだけに来ているように見える」
ダニエルさんも、「自国民すら十分に支援できていないのに、政府は外国人ばかり助けている。まず自国民を優先すべきだ」と不満を示した。
MAGAと書かれた帽子をかぶったジューンさんは、大量の移民がフランスから密航してくると、政府が高級ホテルに宿泊させ、納税者の負担で「貴族のような暮らし」をさせていると批判し、「あまりにも馬鹿げている」と語った。

自国伝統への回帰求める声
デモ隊の中には十字架を掲げ、「信仰を守れ」「キリスト教徒よ団結せよ」「神よ我が国を憐れみたまえ」と書かれたプラカードを持つ人々も多く見られた。
ナイジェルさんは、「英国の発展はキリスト教的法体系の上に築かれてきた」と語った。

「その法律は本質的には常識であり、誰にでも受け入れられるものだ。中国人はここへ来ても文化を変えようとはしない。シーク教徒やヒンドゥー教徒も歓迎されている。しかし、イスラム教徒だけが、英国文化を大規模に変えようとしている」
さらに、「もちろん良い人もいるが、残念ながらそうでない人も多い。そうした人々は、我々も、彼ら自身のコミュニティも歓迎していない」と述べた。
「我々の文化は数千年続いてきた。それが今、浸透し変えられようとしている。我々は自らの文化と信念に基づく社会を望んでいる」と語った。
「言論の自由」の重要性を強調
多くの参加者は、「ポリティカル・コレクトネスの枠組みによって、現実の問題が十分に議論できなくなっている」と訴えた。
ダニエルさんは、「現在、言論の自由は大きな問題だ。我々は本当に信じていることを口にできない。今の社会は自由に発言できる社会ではない」と述べた。
デレクさんは、今回のデモの発起人であるトミー・ロビンソン氏について「児童性的搾取や性犯罪組織(グルーミング・ギャング)問題を告発したことで中傷された」と主張した。

「彼は一貫して約束を守ってきた。私は彼が人種差別的行為をしたのを見たことがない」
デモ直前には、スターマー英首相がSNS上で、関連団体が「分断的な言説を広めている」と批判し、「英国は過激主義を容認しない」と表明した。
これに対し、一部参加者は「政治的正しさによって早々にレッテル貼りされ、公共議論の空間がさらに狭められている」と反発した。
デモ会場では、「私は極右ではない。ただ正しいことを求めているだけだ」と書かれたプラカードも多数見られた。

スターマー政権と現行政治路線への批判
デモ隊の中には、スターマー首相に反対する大型横断幕を掲げる人々もおり、「反スターマー」を叫ぶ声が各所で上がった。
ドーカスさんは、「現在の労働党政権は国民のために何もしていない。試みすらしていない」と批判し、「だから我々は彼らに退陣してほしいのだ」と語った。
デレクさんは、「人々は『統一政党体制(uni party)』にうんざりしている」と述べ、「国民のために働く政治家が必要であり、グローバリズムの議題や既存体制に奉仕する政治家はいらない」と主張した。
「政府は中央集権化を進め、民主主義を弱体化させようとしている。彼らがトランプのような人物を『民主主義を破壊する』と非難するとき、それはむしろ彼ら自身がやろうとしていることを反映している」
デモの現場では、デジタルID制度や監視社会への反対、共産主義的傾向への警戒を示す主張も多く見られた。
ダニエルさんは、「英国は社会主義、さらには共産主義へ向かっている」と懸念を示した。
スチュアート・ジェームズさんは、「現政権はグローバリズムの影響を受けすぎている」とし、「スターマー首相は社会信用制度やデジタルID制度を英国に導入し、人々を最終的に何も持たない状態にしようとしている」と主張した。

「だからこそ人々は目覚め始めている。我々は中国のような権威主義体制で暮らしたくない。すべての人が神のもとで自由に、幸福に働き、普通の生活を送り、恐怖の中ではなく生きるべきだ」
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。