トランプ米大統領は5月6日、戦争を終結させホルムズ海峡を再開させるための提案がなされる中、米国がイランの物議を醸している核プログラムから濃縮ウランを入手するつもりであると記者団に語った。
ホワイトハウスのイベントを後にする際、トランプ氏はイランのウランに言及し、「我々はそれを手に入れる。手に入れるつもりだ」と記者に述べた。この短いやり取りの中で、トランプ氏は米政府がいかにしてその物質を取得するかについては明言しなかった。
2月28日に開始されたイランへの軍事攻撃におけるトランプ氏の主要な目的の一つは、イラン政権が核兵器を開発しないことを確実にすることであった。イランは、自国が保有していると表明している900ポンド以上の濃縮ウランをいまだに引き渡していない。
米国、イスラエル、および欧州の当局者は、テヘラン(イラン当局)が核兵器の取得を画策していると長年主張してきたが、イラン側は核プログラムが民生目的であると主張し続けている。国連の原子力機関(IAEA)は長年にわたり、査察官がイラン当局によって拒絶されたと複数回報告しており、施設に関するイランの主張の正当性に疑問を呈してきた。
5月6日に公開されたPBSとのインタビューで、トランプ氏はイランが「核兵器を保有することはできない」と改めて強調し、テヘランによる核取得を阻止するためであれば、軍事作戦によるいかなる経済的代償も「それに見合う価値がある」と述べた。
ウランがイランから米国に引き渡されるのかと問われると、トランプ氏は「それは米国に渡る」と答えた。
また大統領は5月6日、和平交渉についても言及した。その前日の5月5日、トランプ氏はホルムズ海峡を通過する中立的な民間船舶の安全航行を支援するための米軍の作戦を終了すると発表していた。この海峡は、通常であれば世界の石油とガスの約5分の1が運ばれる極めて重要な航路である。
「もしこの合意が成立すれば、イランへの制裁を緩和することになるだろう」と、トランプ氏は交渉についてPBSに語った。「彼らが合意すれば(紛争は)終わりだが、合意しなければ爆撃する」
イラン政権による事実上の海峡封鎖は、燃料価格の高騰を招き、世界経済を弱体化させ、中国を含む多くの国々に甚大な経済的圧力をかけている。
今週初め、アラブ首長国連邦(UAE)は、自国の防衛軍がイランを起点とするドローンやミサイルと交戦したと発表した。また、5月4日には主要な石油生産施設が攻撃を受けたとも述べている。
国営タスニム通信によると、イラン側はここ数日、湾岸諸国に対してドローンやミサイルを発射したことを否定しており、もし攻撃していれば公表していただろうと述べている。
トランプ氏は5月6日のホワイトハウスでのイベントにて、政権幹部らが合意を望むイランの交渉担当者らと接触しており、最終的な合意はいかなるものであれ米国の要求を満たさなければならないと記者団に語った。
「我々は非常に合意を望んでいる人々を相手にしている。彼らが我々にとって満足のいく合意を結べるかどうかを見極めるつもりだ」と述べ、彼らは「交渉したがっている」とした。
イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は5月6日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領との電話会談の中で、テヘランは米国との外交の準備ができていると述べた。この内容は国営プレスTVを通じて報じられた。
報道によると、ペゼシュキアン氏は「(わが国は)イラン国民の権利の実現を強調しつつ、戦争を終結させるための外交的道を真剣に追求する用意がある」と述べたという。
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