中国 配車アプリ拡大で収入減 高い納付金に不満噴出

中国西安でタクシー運転手が抗議 生活苦で数百人が道路封鎖

2026/04/17
更新: 2026/04/17

陝西省西安で、タクシー運転手による抗議行動が発生した。4月12日と13日の2日間にわたり、数百人の運転手が市のタクシー管理部門前に集まり、道路を車(タクシー)で塞いで抗議した。

現場では運転手たちが「政府は無責任だ」「管理部門をなくせ」「生活できない」と声をそろえて叫び、強い不満をあらわにした。動画では、タクシーが道路いっぱいに並び、現場には張り詰めた空気が広がっていた。

抗議の背景にあるのは、急激な収入減である。近年、中国では配車アプリやシェア自転車の普及により、従来のタクシー利用が大きく減少した。一方で、多くの運転手はタクシー会社に対し、毎月一定額の固定納付金を支払い続けなければならない。この負担が重く、手元に残る収入はわずかで、生活が成り立たない状況に追い込まれているという。

抗議2日目には当局関係者が現場に現れ、「問題は解決する」と対応を約束したが、その後の話し合いでは具体的な改善策は示されず、事態は大きく動かなかった。

同様の動きは西安だけではない。重慶市や遼寧省錦州市でも、タクシー運転手によるストライキや抗議が相次いでおり、全国的に同じ問題が広がっていることがうかがえる。

このまま改善が進まなければ、同様の抗議は今後さらに広がる可能性がある。現場から上がる「食べていけない」という声は、単なる一業種の問題にとどまらず、中国の雇用と生活の厳しさを象徴している。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!