中国 史上最短レベルのあいさつ

中国で話題 たった二文字で終わる閉幕あいさつ

2026/04/04
更新: 2026/04/04

中国の地方で開かれたサッカー大会の閉幕式で、あまりに短すぎるあいさつが、ある意味で観客の期待を裏切る形となり話題を呼んだ。

その内容は、たった二文字。「閉幕」。
言い終えるまで約2秒。観客が意味をのみ込む間もなく終わり、壇上に上がって降りるまで含めても、わずか6秒ほどの「超高速あいさつ」だった。

この出来事があったのは、貴州省黔東南(けんとうなん)州で開かれた「州長杯」サッカー大会の榕江会場の閉幕式だ。登壇した地元トップは、「閉幕」とだけ述べて発言を終了した。観客は一瞬戸惑ったものの、すぐに会場は拍手と笑いに包まれた。この場面を収めた動画はネット上で急速に広まり、話題となっている。

中国の公的行事では、長いあいさつが半ば慣習となっている。もっとも、これは中国だけの話ではない。日本でも「校長先生の話は長い」というのはおなじみで、「お偉いさんの話は長くなりがち」というのは世界共通の現象とも言える。

なぜここまで話題になったのかについて、「これまで一部の指導者による長い演説との対比がある」「閉幕という一言が従来の形式を打ち破った可能性がある」などと分析する中国メディアも出てきている。

一方、SNS上では、さまざまな見方が広がっている。「原稿を忘れたのではないか」「緊張して言葉が出なかったのでは」「急いで終わらせてトイレに行きたかったのでは」など、思わず笑ってしまうような「可能性探し」も相次いだ。

なかでも目立ったのが、「本音を言えば、形式的なあいさつにはうんざりで、できるだけ早く終わってほしい」という気持ちに共鳴する声だった。

いずれにせよ、たった二文字で終わった閉幕あいさつは、形式を重んじる慣習や長いスピーチの慣例を打ち破るものとなり、観客に驚きと笑いをもたらした。

思いがけない形で「ちょうどいいあいさつ」を示した出来事として、しばらく語られそうだ。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!