検査の結果は正常。しかし、「なぜか分からないが、体中の調子が悪い」。 そんな経験はないだろうか。
中国では、こうした状態をそのまま名前に冠した専門の診察部門(外来)が話題となった。 その名称は、ずばり、 「なんだか分からないが、体中がだるくてつらい(渾身不得勁)」。
疲れが取れず、気分も晴れない。原因は不明なまま、不調だけが続く。 こうした訴えを包括的に受け付けていたのが、遼寧省瀋陽市にある中国医科大学附属盛京医院・臨床栄養科の窓口であった。
しかし、その名称があまりにも率直であったため、呼び名だけが一人歩きすることになった。 SNSでは案の定、共感が一気に広がった。 「それ、今の私だ」「まさにこれ」「名前を見ただけで、どうしても診てもらいたくなった」 診察室ではうまく言葉にできなかった感覚を、たった一言で代弁されたように感じた人は少なくなかったのである。
だが、この正直すぎる名前は、病院側にとっては率直すぎたようだ。 ほどなくして、「全身の不調(周身不適)」という、より無難で医療用語らしい名称に変更されたと伝えられた。 ネット上では、「表現としては正しいのだろうが、あの不思議な安心感が消えてしまった」と、落胆する声も少なくない。
余談だが、日本でも「なんとなく不調外来」のような専門の相談窓口を作ってみれば、案外、救われる人は多いのかもしれない。
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