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【米政府閉鎖】シューマー氏がオバマケア補助金延長案で打開図る 共和党は即拒否

2025/11/08
更新: 2025/11/08

米上院少数党院内総務のチャック・シューマー氏(民主党・ニューヨーク州)は11月7日、過去最長となっている連邦政府機関の閉鎖を終わらせるための新計画を提案したが、共和党から直ちに拒否された。

政府への資金供給を目的とした共和党支持の法案が、上院で採決にかけられる可能性があったため、シューマー氏はそれに対抗する形でこの提案を行った。

シューマー氏は、「上院が行っていることは、どの党にとっても機能していないし、国民のためにもなっていない」と述べた。

医療保険税額控除の延長を柱に

シューマー氏は上院本会議場で、自身の提案は、オバマケア(医療保険制度改革法)に基づく期限切れ間近の保険料税額控除を1年間継続し、議員らがより長期的な解決策を練るための時間を与えるものだと説明した。

これらの税額控除は、今年の年末に期限切れとなる予定だ。この期限切れにより加入者の費用負担が増えることは決まっていたが、オバマケアの加入申請期間が11月1日に始まって以来、実際に増加した潜在的な保険料を初めて目にすることになり、対応が急務となっている。

シューマー氏は、この医療費補助金の財源を延長する提案について、「それは交渉ではない。現行法の延長だ」と述べた。

また、この提案には、医療問題を調査するための超党派の委員会を設立することも含まれている。

政府閉鎖が10月1日に始まって以来、共和党が支持する継続決議案は、10数回以上も前進に失敗している。

共和党は提案を即座に拒否

しかし、上院多数党院内総務側からは賛同の気配はほとんどなかった。

上院多数党院内総務のジョン・スーン議員(共和党・サウスダコタ州)の報道官であるライアン・ラス氏は、X(旧Twitter)に、この提案は「亀裂が生じている」ことを示していると書き込んだ。

ラス氏は、補助金の1年延長が交渉を回避するという前提を否定した。

彼は「コロナ禍の特別手当(延長)こそが交渉であり、それは政府機関が再開された後にのみ行われるものだ。人質を解放しろ。苦痛を終わらせろ」と述べた。

リンゼー・グラハム上院議員(共和党・サウスカロライナ州)は、少数党院内総務の考えに否定的な反応を示した。

彼はXで、「消費者と米国の納税者を犠牲にした、もう一年間の常軌を逸した利益だ。保険会社はこの考えが大好きだろう」と述べた。

一方、ピーター・ウェルチ上院議員(民主党・バーモント州)は、11月7日の本会議演説で、この提案は「例えば、政府がすべての医療費を支払う単一支払者医療制度を求めるような、民主党内でも極端な要求ではない」と議員らに語った。

ウェルチ氏は、差し迫った補助金期限について「我々は実務的な窮地にある」と述べた。

エポック・タイムズ記者。国政を担当し、エネルギーと環境にも焦点を当てている。核融合エネルギーや ESG から、バイデンの機密文書や国際的な保守政治まで、あらゆることについて書いている。米国シカゴ拠点に活動。