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中国 首都を覆う異様な緊張

北京が異常警戒 四中全会前に習近平体制を揺るがす前例なき粛清

2025/10/20
更新: 2025/10/20

中国共産党の最高指導部による重要会議「四中全会(しちゅうぜんかい)」が10月20日から北京で開かれるのを前に、首都全体が異様な緊張に包まれている。

会議を目前に控えた17日、中国国防部は突如、大将級の軍幹部9人を一斉に党籍・軍籍から除名した。いずれも中共党首・習近平が直接昇進させた側近であり、今回の処分は、「一族もろとも切り捨てられるような徹底粛清」と受け止められている。習近平の軍に対する支配力が揺らいでいることを示すとの見方も広がっている。

これにより、中央軍事委員会副主席をはじめ、各軍の主要ポストが一気に空席となり、軍の権力構造が大きく動揺している。四中全会では、こうした人事の補充を含む大幅な入れ替えが行われるとみられる。

会議後の10月24日からは、国の最高立法機関である全国人民代表大会常務委員会(全人代常務委員会)が開かれる予定で、ここで新たな人事が正式に承認される見通しだ。

首都・北京は今、権力闘争の余波に揺れながら、静まり返った空気に包まれている。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!